1日のスタートを最高のかたちで始めるには、どうしたらいいでしょうか。朝、なかなか起きられなくて困っている、という人のために、これまで述べてきたことの復習をかねて、すっきり目覚めるための8つの方法を紹介しましょう。
1.毎朝同じ時刻に起きる
起床時刻が定まっていると、その時刻に向けて体温やホルモンが調整されるので、すっきり目覚めることができます。また、食事や運動の時間、就寝時刻などを揃えることも効果的です。
2.目覚まし時計は遠くに置く
目覚まし時計は遠くに置きましょう。立ち上がって抗重力筋に力が入ると交感神経が刺激されて目が覚めます。二度寝、三度寝を繰り返していると、体は起きるタイミングを見失い、目覚めても頭がぼんやりします。
3.目覚ましライトを使う
まるで朝日が昇ってくるように照度が調整されている「目覚ましライト」は、すっきりと起きやすくしてくれる便利グッズです。
4.朝日を浴びる
朝起きたらまずカーテンを開けて、太陽の明るい光を浴びましょう。太陽光を浴びるとメラトニンの分泌が止まり、脳がスッキリします。
5.背筋を伸ばして深呼吸する
カーテンを開けたら、両手を上げてグーッと背筋を伸ばします。背中やお腹、太ももなどの大きな筋肉に力を入れると、交感神経が刺激されて目が覚めます。さらに深呼吸すると、脳に酸素が届いてすっきりします。
6.メールやSNSをチェック
夜寝る前のスマホはNGですが、朝なら問題ありません。ブルーライトには目覚まし作用があるからです。文字を読むことで脳が活性化し、ブルーライトとのW効果で目が覚めます。
7.熱めのシャワーを浴びる
湯温42℃くらいのシャワーを浴びると、交感神経が刺激されて目が覚めます。このときアロマの精油を1~2滴お風呂の床にたらすのもおすすめ。レモンやローズマリー、ペパーミントなどすっきりする香りで嗅覚からも脳を刺激しましょう。
8.音楽やラジオをかける
リズミカルな音楽やお気に入りのラジオを流して、聴覚からも脳を刺激して。同時に軽く部屋の掃除をすれば、眠気もお部屋もすっきり。
睡眠時間が短すぎたり、睡眠が浅ければ、目覚めは当然悪くなります。できるだけ睡眠時間を確保し、睡眠の基本ルールを参考にして、質の高い眠りを目指しましょう。
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三橋美穂(みはし・みほ)
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕はその人の頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通している。日本語版を監訳した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン、飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破。NHK「あさイチ」など、テレビ番組の出演多数。
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