夜中にトイレに起きないようにするには、どうしたらいいのでしょう。
まずやってほしいのは、寝る「直前」に、トイレに行くこと。そしてもうひとつ試してほしいのが、腹巻をして寝ることです。
お腹が冷えると、体は余分な水分を体の外に排出しようとします。その結果、トイレに行きたくなり、目が覚めてしまうのです。
腹巻は、お腹を温める効果がある、最強のツールです。腹巻がずれることや、ゴムの圧迫が気になる人は、ショーツと一体になった「腹巻パンツ」を試してみてください。
それでもトイレに起きてしまうという場合には、目覚めたあとに再びすぐに眠れるように、できるだけ刺激を抑えてください。すなわち、廊下やトイレの電気は暗めにして光刺激を抑えましょう。
ちなみに私は腹巻をするようになってから、ほぼトイレに起きることはなくなりました。そして、たまに起きたときでも照明はつけません。カーテン越しに入るわずかな光や、温水洗浄便座の緑色の小さなランプで、部屋の様子はわかるからです。
なお、頻尿には、前立腺肥大症や過活動膀胱などの原因も考えられます。症状が気になる場合や、急に頻尿がひどくなったという人は泌尿器科を受診してください。
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三橋美穂(みはし・みほ)
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕はその人の頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通している。日本語版を監訳した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン、飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破。NHK「あさイチ」など、テレビ番組の出演多数。