見過ごされがちですが、食事の量も、体内時計に大きく影響します。
夕食よりも朝食のボリュームが多ければ、体内時計は朝型になり、夕食のボリュームが多ければ夜型にずれます。
体内時計の観点からは、朝食:昼食:夕食の割合は「4:3:3」または「3:4:3」が理想とされています。せめて夕食のドカ食いだけは避けましょう。
お腹いっぱい昼食をとるのも考えものです。昼に満腹になってしまうと、覚醒物質のオレキシンが減り、午後の仕事に身が入らなくなります。
夕食が21時以降になる場合は、夕食を2回に分けてとる「分食」がおすすめです。すばやくエネルギーになるおにぎりなどの炭水化物を19時までに食べ、帰宅後におかずを食べれば、体内時計の乱れは最小限に抑えられます。
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三橋美穂(みはし・みほ)
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕はその人の頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通している。日本語版を監訳した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン、飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破。NHK「あさイチ」など、テレビ番組の出演多数。