久保さん :
Ohiraら(2006年)の調査では、筋トレそのものではなく、身体組成の変化などを通じてQOLが向上することを示唆していますし、Hakkinenら(2001年)の研究では線維筋痛症(リウマチ性疾患)の患者に筋トレが効果を発揮したそうです。
慢性疼痛といって、「長期間(概ね3か月ぐらい)痛みが持続する状態」もメンタルヘルスに深刻な影響を及ぼすケースが多くあります。慢性疼痛を引き起こす要因には腰痛、関節炎、線維筋痛症などがあります。
Haydenら(2005年)は筋トレは体の機能改善をしてくれるため、腰痛の改善や予防には効果的だとしています。
Testosteroneさん :
筋トレが腰痛や関節痛に良いってのは意外だったんじゃないだろうか? 筋トレしたら逆に悪化しそうなイメージがあるよね。
腰痛や関節痛で悩んでいる人は勇気を出して筋トレしてみるといいだろう。もちろん無理せず、専門家のアドバイスを聞きながらだ。この場合の専門家とは、ジムにいるパーソナルトレーナーさんではなく、かかりつけの医者や理学療法士さんにあたってみることをお勧めする。身体が不調だと気分も上がらないだろう? 慢性的な痛みが消えるだけでも人生は一気に楽しくなるぞ。
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自分が嫌い、疲れやすい、太り始めた、モテない、気分が病み気味……。そんな悩みの99%は筋トレとプロテインで解決する!というTestosterone。現役のスポーツ科学研究者とタッグを組み、「筋トレ=最強のソリューション」を、最新の科学的エビデンスで紹介する。
Testosterone(テストステロン)
1988年生まれ。110kgに達する肥満児だった学生時代、米国留学中に筋トレと出会い40kg近いダイエットに成功。筋トレと正しい栄養学の知識を広めることをライフワークにしており、無料ダイエットサイト「DIET GENIUS」、アスリート向けトレーニングメディア「STRONG GENIUS」を主宰。Twitterフォロワーは80万人を超える。