前回は、男性より女性のほうがストレスを受けやすい科学的な理由を述べました。

それでは、男女間のストレスギャップはどのような時におこるのでしょう? ウェイクフォレスト大学のコミュニケーション准教授、ジェニファー・プリームさんは、カップル間で問題が起きるのは、ストレスになるものについて受け止め方が違う場合だと考えています。

もし、あなたがストレスを感じていても、パートナーが必ずしも支えてくれるとは限らず、「大したことではない」と思っているかもしれません。ならば、パートナーからサポートを得たい場合、どのようにアプローチをすれば助けを得ることができるのでしょうか

ただただ、思いを聞いてほしいと伝える

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それが一番です。聞くこと、人の思いを確認すること。

「本当にストレスを感じているのだね」と中立的にはっきり言ってもらうだけでも、思いを確かめて不安を和らげることにつながるのですと、エール大学学際ストレスセンターのラジータ・シンハ博士は言います。

取り合ってくれないのはつらいと伝える

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パートナーが重要に思ってくれなくて軽視されてしまうと、ストレスを感じている側としてはさらに意地になって、思いを同じくしてほしいと相手方を説得したいと感じます。

そういうときはこう伝えるのです。「本当に困っている。気持ちを顧みてもらえず残念。たとえ理解してもらえなくても、困りごとはわかってほしい。そうしたら気分も晴れるはず」とプリームさんは言います。

自分を責めない

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「女性は感情をコントロールできないと自分を責める傾向があります」(シンハ博士)。そんなとき、女性はパートナーの言葉を批判的に受け止めてしまいがち

たとえそんな意図がなくても。もしその通りなら、自分を責めないこと。あるがままに考え、そしてパートナーのことも受け止めること。そうするとゆとりが生まれ、ポジティブに考えられるようになります。

いざこざを解決するすべを学べば、プレッシャーはもっと軽くなるはず。脳にため込まれていく恐怖感や疲労感を、うまくガス抜きしていく方法を学ぶのは大事です(次回の『Prevention』では、ガス抜きの賢いやり方を紹介します)。

健康と幸せ、そして回復力をもつ脳があれば、ストレスをコントロールすることができ、素晴らしい見返りもあるでしょう。

パートナーを理解するには?

「離婚」の文字が頭によぎったら。ふたりを変える3つの努力

もう離れた方がいい? パートナーとの危機を乗り越えるための8つのこと

Jenny L. Cook/How Stress Hits Women’s Brain’s Harder—and Why Men Don’t Always Get It/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)

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