6月は環境月間です。環境保全の重要性を改めて考え、行動のチャンスとするためにさまざまな行事が行われています。
そんななかadidasは世界環境デーでもある2019年6月5日に、循環型経済の実現に寄与する新たな取り組み「TAKE BACK PROGRAM(テイクバッ ク・プログラム)」を開始しました。そのプロジェクトとは?
長年実行のサステナビリティ戦略
プログラムを通して得られたデータを基に、2021 年春夏に一般リリース予定。生産過程における環境パフォーマンスの改善に代表されるさまざまな分野で、サステナビリティ戦略とそれを実現するための活動を行ってきたアディダス。なかでもプラスチック問題に対しては2015年より多岐にわたりアクションを起こしてきました。
たとえば海洋プラスチック廃棄物をアップサイクルして生み出されたPARLEY OCEAN PLASTIC™(パーレイ・オーシャン・プラスチック)使用の製品を開発・販売や、直営店舗で配布されるビニール製ショッピングバッグの廃止、また本社内でのペットボトル使用を禁止するなど。
2016年に100万足、2017年に200万足、2018年に500万足を生産。2019年には、1100万足の靴を生産する予定。さらに注目のプロジェクトは2019年4月にベータ版が発表されたFUTURECRAFT.LOOP(フューチャークラフト.ループ)。ちょっと不思議な質感がひときわ目をひくランシューですが、なんと100%リサイクル可能だそう。2021年の春夏に消費者向け販売開始予定だというので、今から楽しみです。
アパレルから生まれたアパレルに向けて
アディダス ブランドコアストア札幌、仙台、六本木、渋谷、お台場、新宿、原宿、池袋、二子玉川 名古屋、京都、大阪、広島、福岡にてスタートしている「TAKE BACK PROGRAM」。楽しみと言えば、TAKE BACK PROGRAMも。今は全国の直営店のうち、渋谷、お台場、新宿、原宿、池袋、二子玉川 などの14店舗に「Collectors box(コレクターズ・ボックス)」と名付けられた箱を設置。ブランドを問わず使用済みの衣類やシューズ、バッグなどを回収しています。
回収された製品はパートナー2社の協力のもと、再利用可能なものとリサイクル(アップサイクル・ダウンサイクル含む)対象のものに分別。2020年には条件の合致する商品については裁断などのプロセスを経て、新たな糸、新たな製品へと生まれ変わるとか。
もしかすると、自分がボックスに入れたものが新しいアパレルへと生まれ変わり、それをまた愛用する日がくるかもしれません。想像するだけでワクワクします。
スニーカーという枠組みを超えて未来を拓くアディダスのサステナビリティ戦略。期待したいものばかりですね。
[アディダス]