明るい日差しとは裏腹に、なぜか情緒不安定になりやすいこの季節。体を鍛えるようにメンタルも鍛えたいと切実に思いますが、一体どうしたらうまくいくのでしょうか?
マイロハスでは、メンタルの強さについてアンケートを実施。395人の回答結果から、多くの人が心の揺らぎに悩んでいることや、メンタルが不安定になりやすいシチュエーションが見えてきました。
あなたのメンタルは安定していますか?
「私、メンタルは強いほうなので」――と言える人に憧れますが、なかなかそうはなれないのがつらいところ。
読者全体のうち「メンタルが安定している」と回答したのは11%、わずか44人と少数派でした。とはいえ「どちらかというと安定している」は32%で、多数派だった「どちらかというと不安定(32%)」との差はごくわずか。
読者のコメントにあるように、うまく忘れる、自分を客観視するといったメンタルを安定させるコツさえ掴めば、「どちらかというと安定」組に入れる人は多いのかもしれません。
【安定していると回答した理由】
・感情の起伏があっても第三者的目線で今の自分がどんな感情になっているか自覚をしている。(50代女性)
・時間が経てば解決したり忘れたり出来ることを経験上分かっているから。(40代女性)
【不安定と回答した理由】
・一人でいる時、もしくはパートナーといる時に泣くことが多いから。(50代女性)
・いつも頭の中がぐるぐるしていて、酷いとアトピーが悪化したり過眠や不眠になる。(20代未満女性)
メンタルを左右する要因TOP5
メンタルを左右する要因として、圧倒的に多かったのは職場での対人関係です。
不安定になるシチュエーションとしては、「不機嫌かつ理不尽な上司や同僚とのコミュニケーション」、「仕事のミスが続いて自信を失ってしまう」、「物事が思うように進まない」といった回答が多く寄せられました。
忙しさに追われるなかで、ふと「私、このままでいいの?」と考えてしまい、気分が落ち込むというケースも多数。
SNSなどで他人と自分をくらべてしまうことも、気分の浮き沈みをもたらす原因になるようです。
【メンタルを左右するシチュエーション】
・同僚からリスペクトされていないと感じたとき。(40代女性)
・就寝前にふと将来のことを考えた時。(40代女性)
・他人の言動が気になり、自分が必要とされていないと感じてしまう(30代女性)
不安定になるとどうなる?
メンタルが不安定になったときの変化は、「イライラ」がトップで16%。2位以降の回答もあまり数字に差がなく、さまざまな感情の変化がシチュエーションに応じてあらわれる、といった様子がうかがえました。
落ち込んだり自信を失ったりと感情が内にこもる一方で、イライラしたり怒ったり、他人に対して攻撃的になることもある……。
自分の気持ちのアップダウンに振り回されるのは、情緒不安定の一番つらいところでもあります。
信頼のおける人はまわりにいる?
アンケート調査の結果、メンタルが安定傾向にある人の特徴として浮かび上がってきたことがあります。それは、「信頼のおける人がまわりにいる」と答えた人が多かったこと。
じつは次の「メンタルが不安定になったときの解決法」の項目でも、「誰かとしゃべる」「愚痴を聞いてもらう」といった回答がたくさん。
やはり話を聞いてくれる、困ったときに相談できるという安心感は、心の安定剤として作用するようです。
メンタルが不安定になったときの解決策は?
image via Shutterstockこの質問の回答でとくに多かったのは、「何か自分の好きなことをする」というポジティブな対処法でした。
歌う、トレッキング、ドラマを見る、ドライブ、園芸など、趣味に没頭できる人は強い! メンタルが不安定にならないための対策として意識的に「好きなこと」を増やすのも効果がありそうですね。
健康意識の高いマイロハス読者らしく、ヨガやウォーキングといった運動や、質の高い食事・睡眠を大切にする人もたくさん。「人と話すのが一番」というコミュニケーション重視派も目立ちました。
【メンタルが不安定になったときの解決策】
・睡眠量を増やす、栄養バランスを見直す、カフェイン抜きの生活にする。(30代女性)
・自分がイライラしやすい状況を把握し、怒りや不安を感じたときは、その理由を冷静に分析。自分の苦手な状況を把握しておく。(30代女性)
・今やれることに集中する。(40代女性)
メンタルが強いと思う有名人は?
活躍されている著名人には、「メンタルが強い」と思わせられる人がたくさん。読者からの指名がとくに多かったのは、引退会見も感動的だったイチロー選手、お笑い界の重鎮である明石家さんまさん、夫の内田裕也さんに「見事な女性でした」と言わしめた樹木希林さんでした。
・イチロー選手
回答理由……異国の地に長年いて結果を出した/自分に勝っている/自分をよく知っている/マイペースを保持できる/周囲の評価でなく自分自身の評価を信じている/ぶれない、など
・明石家さんまさん
回答理由……自分の願いや意見、批判、断りを、相手に堂々と言葉に出して言える人/きっと辛いことはあっただろうが、そこから教訓を得て「生きてるだけでまるもうけ」と言えるところ/明るい!/向上心があって何でも前向きに捉えていそう/ずっと現役、など
・樹木希林さん
回答理由……生き様がメンタルの強さを示していたと思うから/病気との闘いや夫婦の関係、など
この質問の回答では有名人でなく、パートナーや両親、友人をあげた読者が多かったことも印象的でした。
病気と闘う姿や仕事を続ける精神力、芯のある態度など、親しいからこそ見えてくるメンタルの強さは、「自分もがんばろう」と思わせてくれます。
専門家に聞きたいことは?
image via Shutterstock最後のクエスチョンは、「メンタルの悩みや疑問について専門家に聞きたいこと」です。
・人より繊細で気疲れしてしまう。もっと楽になる方法が知りたい。(40代女性)
>>専門家が疑問を解決
・自分を犠牲にしたくないのに犠牲にしないと罪悪感を持ってしまう。(30代女性)
>>専門家が疑問を解決
・自分自身を好きになりたい。(40代女性)
>>専門家が疑問を解決
「一人で思い悩んでしまう」という人から、「友人の相談にどう答えたらいいの?」という人まで、切実な声がたくさん寄せられたこちらの質問。
強く前向きに人生を楽しむ方法を、多くの読者が模索していることがわかりました。
マイロハスではこれからも、メンタルケアの疑問を解決するヒントをお届けします。「心」のあり方を紐解く様々な専門家の見解に、どうぞご期待ください。