MYLOHASちゃんねる

牛乳は賢い選択? 「胃にやさしい食事」のウソ・ホント

2019/05/23 10:30 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
胃腸を傷つける生活習慣は、食べ過ぎ・飲み過ぎだけではありません。日本人に多い消化管のがんを防ぐためにも、胃腸のケアは重要。予防医学医の奥田昌子さんが教える「胃腸を最速で強くする方法」を、毎日ひとつずつご紹介します。 images via shutterstock

「胃が弱っているときは、消化によいものを食べましょう」という言葉をよく耳にします。正確にいうと、胃はもともと消化作業をあまり行っていません。脂肪と炭水化物の消化はほぼゼロで、タンパク質を途中まで分解する程度です。

胃の主な任務は、消化の下準備。胃液を分泌しながら、ぜん動運動によって食べ物を攪拌(かくはん)し、どろどろにしています。つまり胃の負担にならないものとは、攪拌が楽で胃からスムーズに出ていくもの、ということになります。

攪拌に時間がかかるのは、脂肪と食物繊維を含む食品なので、脂肪の多い肉や魚食物繊維の多いキノコや野菜は控えましょう。野菜を食べるなら、繊維を断つ方向でカットして細かく刻み、よく噛めば、胃の負担を減らすことができます。

ひところは「胃が荒れているときは牛乳を飲むと、粘膜に膜を張り、胃の回復を助ける」と考えられていました。しかし研究によると、牛乳で胃の症状が早くおさまることはなく、むしろ牛乳に含まれる脂肪が胃酸の分泌を促すようです。牛乳は控えるか、低脂肪・無脂肪のものにするのが無難です。

30日間の「胃腸を強くする方法」をもっと見る

胃が痛いのに、検査で「異常なし」。信じていいの?

大腸ガンの死亡率が高い地方はどこ?

胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康 (幻冬舎新書)

842円

購入する

胃腸を最速で強くする 体内の管から考える日本人の健康」(幻冬舎新書)

「胃痛の原因はストレス」「ヨーグルトで便秘が治る」――そんな誤解をしていませんか? 人間の体は巨大な一本の管=消化管でできているのに、私たちは驚くほどその実態を知りません。本書では強い消化管をつくるために欠かせない食事や生活習慣を、日本人の体質を研究する予防医学医の奥田昌子さんが解説。なぜ日本人は「胃腸が弱い」のか、その秘密を紐解きます。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

MYLOHASチャンネル

MYLOHASチャンネル

このチャンネルの詳細