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さみしさは、ひとり暮らしや独身だからとか、あまり友だちがいないせいだからとも限りません。

「周りに人々がいるかどうかにかかわらず、さみしさを感じることはあります」と話すのは、マサチューセッツ州ボストンにあるマサチューセッツ総合病院の精神科医、ジャクリーン・オールズさん(『The Lonely American』著者)。

さみしさが長引けば、身体にまで影響が現れてきます。研究者の間では、蔓延する公衆衛生の問題として、孤独感を大きな問題としてとらえ始めています。孤独でさみしさを感じていると、死亡リスクが高くなるという研究結果もあります。

しかしご安心を。幸せを感じられ、しかも健康にもつながる対処法を取ることはできるのです。「社会的なつながりを増やしていくことで、たばこをやめるようなよい効果が現れますよ」と、オールズさんは強調します。

では、具体的にどうやって孤独に対処するのか? つながり、全体感、幸せをもっと感じるための方法をご紹介しましょう。

「社交的になるよう努力する」「ひとりでできる好きなことを見つける」など前編4つは、こちらの記事で

1. ボランティア活動をする

ボランティア活動は、誰かと思いを共有する素晴らしい方法です。

土曜の朝に地元の公園のお掃除を手伝う、子供を助ける慈善団体などNPOに参加する、ボランティア旅行に申し込むなどいろいろ考えられます。効果を期待するなら、少なくとも1か月に1回は、会合を開いているグループに加わりましょう

「使命を共有する共同プロジェクトに加わると、よい友人関係が作れて、さみしい気持ちは軽くなります。仲間になる人々をよく知る必要はなく、何らかの価値観を共有していることが大切です」(オールズさん)。

2. ソーシャルメディアでつながる(眺めているだけではなく)

「ソーシャルメディアの利用とつながりを感じることとの関連性は、ちょっと複雑です。利用しすぎると、落ち込む、社会的な孤立を感じるという研究結果もあります。でも同時に、それほど孤独感に悩んでいない人にとっては、よいつながりを生む傾向があり、ソーシャルメディアの利用もよいようです」とオールズさん。

それに、ソーシャルメディアを利用したからといって、必ずしも孤独感にはつながらないという別の研究結果も。

オールズさんによると、インスタグラムやフェイスブック、ツイッターを利用するときには、本当に人々とつながるようにするのが秘訣かもしれません。ぼんやりとただ見ているのではなく、人々に直接メールする、大学時代の友達がどうしているのか探してみる、興味のあるグループに加わるなどの行動を取るという風に使うのです。

3. セラピーを試す

毎日の予定をびっしり埋めてもさみしさが消えないときは、専門家の助けを求めることも必要。セラピーにはいろいろな効果が期待できます。

「とりわけ認知行動療法(CBT)は、さみしさの原因になっている(あるいは強めている)自分のゆがんだ考え方を認識し、変えていくために有効です」と、マサチューセッツ州ニュートンにあるメンタルヘルス機関『Behavioral Health and Wellness Center』の創設者で臨床心理学者のサリ・チャイトさん。

「セラピストは、孤独感を助長している行動を変えたり、さみしさを克服するための新たな行動を始めたりするためにもよいのです」(チャイトさん)。セラピストを探すときは、CBTをやっているかどうか確認しましょう。

4. さみしさについて話す

「たいていの人が、いつかは突然さみしさに襲われます。新しい町に引っ越すかもしれませんし、新しい仕事を始めたとき、別れを経験したときなどは、ちょっとさみしくなっても当然でしょう」とオールズさん。

さみしさについて話し、さみしいと認めるだけで、ほかの人とつながることができ(「まぁ、こんな気持ちなのは私だけじゃないのね!」と)、気持ちが落ち着いて、あまり孤独に感じなくなります。

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Cassie Shortsleeve/Effective Ways to Deal With Loneliness, According to Therapists
訳/STELLA MEDIX Ltd.

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