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お酒やタバコ以外も。心臓に悪影響を及ぼす意外なリスク要因

2019/04/01 07:30 投稿

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米国心臓協会(AHA)の最新の調査によると、アメリカでは成人の半数近くが何らかの心臓・血管関連の病気にかかっているそう。でも、ちゃんと食べて、定期的に運動していれば、何も心配ないのではなかった?

心臓の病気につながる主な原因は、高血圧、高コレステロール、そして喫煙だということはもうご存知でしょうが、心臓の健康に大きな影響を与える意外なリスク要因がほかにもあります。

たとえば、米国心臓協会(AHA)が2016年に行った調査によると、アメリカでは心臓の病気による死亡率が高い郡(カウンティ)は南部に集中していました。

どこに住んでいるかで、どれくらい長く生きられるかが、そして生活の質が決まるということを認識してください」と、保険会社エトナの健康促進活動部門の取締役で心臓専門医のガース・グラハムさん。

環境が重要です。新鮮な果物や野菜が手に入るか、自転車に乗ったりウォーキングしたりできる安全な場所があるか、それに空気の質さえもが決まりますから」。それが心臓の健康に影響するわけです。

それでは多くの人が知らない、心臓の健康に大きな影響を与える意外なリスク要因を見てみましょう。

1. フロスを使っていない

本当です。歯と歯茎の健康は、心臓の健康と関係があります。「歯の健康と心臓の健康の関連性を証明した研究が複数あります」と、グラハムさんは説明します。

その理由は、歯茎が出血したり炎症を起こしたりすると、口内の細菌が血流に入ってしまい、炎症の原因になって、心臓病につながる条件を作り出すからなのです。

「フロスを使うと、心臓や血管の病気になるリスクが低くなります」(グラハムさん)。ですから、きちんと歯を磨いてフロスを使い、歯医者さんに行きましょう。

2. フレンチフライが大好き

それにフライドチキン、フィッシュフライ、それからポテトチップスも大好き……。でも、揚げ物を食べすぎると、特に50歳以上の閉経後の女性で、心臓の病気と死亡のリスクが高くなります。

有名な医学誌BMJで報告された2019年の研究によると、フライドチキンを少なくとも週に1回食べる女性は、まったく食べない女性に比べて、心臓と血管の病気による死亡のリスクが12%高くなるとわかりました。

魚か甲殻類のフライを週に1回以上食べた女性も、まったく食べなかった女性に比べて、心臓と血管の病気で亡くなるリスクが13%高い結果。ですから、たまに揚げ物を楽しむのは構いませんが、習慣的に食べるのはやめておく方がよさそう。

3. 電子タバコを使っている

電子タバコは喫煙の代わりになるかもしれませんが、心臓の健康にはずっとよいというわけではありません。

米国心臓協会の脳卒中部門(ASA)が行った2019年の研究によると、電子タバコを常用している人は、電子タバコを使ったことがない人に比べて、脳卒中になるリスクが71%高く、心臓発作または狭心症のリスクは59%、冠動脈性心疾患のリスクは40%高いとわかりました(!)。

4. 夜眠れない

睡眠と言えば、夜に7〜8時間眠ることは、目の下のたるみを予防するためだけでなく、心臓の健康を守るためにも大切

睡眠が足りなかったり、夜よく目を覚ましたりすると、血圧と心拍数が上がり、身体が休息せずに警戒態勢に入ってしまいます。そのうえ疲れていると、健康的な習慣を続けるのも大変になるでしょう。

「身体が回復して元気を取り戻すためには、眠る時間が必要です。免疫系は日中、眠っています。眠りに入ると免疫系が目覚めて、一日の後片付けをしてくれるのです。夜は心拍数も20ほど下がり、再充電を助けてくれます」というのは、フロリダ州の医療ネットワーク「オーランド・ヘルス心臓研究所」で、インターベンション心臓病学主任を務めるインターベンション心臓専門医のヴィジャヤクマー・S・カシさん。

ですから、質のよい睡眠が取れていないなら、寝る前の手順を見直してみるとよいかもしれません。

5. 週末はハメをはずす

長い一週間の後には、とにかくぐいっと1杯……いや、6杯でしょうか。アルコールは心臓によいという情報もありますが、いい気になって飲み過ぎてはいけません。

アルコールを飲みすぎると血圧が上がり、心臓病のリスクが高くなります。女性は1日1杯、男性は2杯までにするべきです」と、グラハムさんは指摘します。そして飲むなら、なるべく低カロリーのお酒に。

6. 孤独である

英国ヨーク大学の研究によると、社会的なつながりが少ない人や自分は孤独だと思っている人は、たくさんの社会的な関係を持っている(持っていると思っている)人に比べて、心臓の病気になるリスクが29%、脳卒中になるリスクが32%高いことがわかったのです。

逆に、英国オックスフォード大学が70万人以上の女性を対象として行った7年間の研究によると、パートナーと暮らしている人は、ひとり暮らしの人と比べて、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など、心臓に十分に血が行きわたらないためになる病気)で死亡する確率が28%低いとわかりました。

孤独、あるいはひとりぼっちでいるストレスは体内で炎症が起こる原因になり、心臓病につながる、あるいは、心臓病の大きなリスク要因であるうつ病につながる条件を作り出します。

7. 上司がひどい

心臓の具合を悪くするのは、トラウマになるような突然の出来事によるストレスだけではありません。

ネガティブで、自分の思い通りにさせたがるイヤな上司に、来る日も来る日も対処しなければならないという軽いストレスでも、心臓に動揺を与えます。

スウェーデンで10年にわたって行われた研究によると、よくない上司を持つと、心臓発作になる確率が40%高くなる可能性があるそう。「心臓発作は職場での大きなストレスが引き金になることがあります」とカシさん。

そして、睡眠や食事の質がよくないなどのリスク要因が重なると、「常にアドレナリン(ホルモン)にさらされていることになり、冠動脈疾患のリスクがさらに高くなります」と、カリフォルニア州プラセンティア・リンダ病院の心臓専門医、ジャッキー・ユバニーさん。

次回の『Prevention』記事に続きます。

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訳/STELLA MEDIX Ltd.

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