まるで温泉に入ったときのような
幸福感を得られる「手浴」
(北海道大学矢野らの研究)
「手浴」は医療現場から生まれたもの。お風呂に入れない患者さんたちに、お風呂に入ったのと同じような効果や感覚を味わってもらうために実践されています。
実験によると、38度の温水で手を温めると、患者の痛みが緩和したり、爽快感が増したり、前向きな言葉を発するようになったり、病気の回復に対する「やる気」も向上したそう。
なぜこのような効果が得られるかというと、温かさを感じる「温点」がもっとも集中しているのが、指、手のひら、前腕だからです。また、手の血管には交感神経支配が集中しているので、手を温めるとこれらの神経に作用し、さまざまな効果を得られるのです。
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明治大学教授 堀田秀吾
言語学博士。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言語とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。