「減点法」で人を見ていると
イライラが止まらなくなる
(エラスムス・ロッテルダム大学ヴァンディーレンドンクとスタムの研究)
人生には人間関係の悩みがつきものです。「上司がパワハラ」「部下が話を聞かない」「話し方が嫌い」「食べ方が嫌い」…… 最終的には「顔も見たくない」とどんどん悪化していきます。
それは、脳はネガティブな情報のほうに価値を見出しやすい傾向があるからです。
心理学者のジョナサン・ハイトは「私たちの心は、脅威や侵害や失敗を発見して反応するように配線されているため、物事をよく見ようとしてもできないのである」と自著で述べています。つまり、私たちはついネガティブな情報を注目して見てしまいます。
人間関係の解決法は、「人を減点評価で見ない」ことにつきます。いやなところは意識的に目をつぶる。「よいところだけを見よう」と腹をくくることです。
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明治大学教授 堀田秀吾
言語学博士。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言語とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。