怒りの感情は、
人やモノに当たっても解消できず、
それどころかより激しい怒りがわいてくる
(アイオワ大学ブッシュマンらの研究)
被験者たちに、「パンチング・バッグを殴ると怒りの解消に効果的」というフェイク記事を読ませたあとに、わざと怒らせ、どんな行動をするか実験したものがあります。
その結果、被験者たちは怒りが収まるどころか、怒りの対象者、さらに関係のない人にまで怒りをぶつけるようになりました。
つまり、怒りの行動は一度でも表現してしまうと広がってしまうのです。暴言を吐きたいときは瞬間的に行動するのではなく、一旦我慢をしましょう。
怒りの感情は、少し時間をおけば収まります。何よりも重要なのは瞬間的に怒らないこと。怒るかどうかは「選ぶことができる」ことを覚えておきましょう。
30日間の「科学的に元気になる方法」をもっと見る
1,447円
『科学的に元気になる方法集めました』(文響社刊)
「毎日を元気にしてくれる科学的なノウハウ」全38項目が収録された一冊。厳選されたノウハウは、世界の科学論文などで紹介されている科学的根拠(エビデンス)があり、誰でもどんな環境でも実践できる簡単なものばかり。科学的に「効果あり!」と認められた方法をご紹介しています。
明治大学教授 堀田秀吾
言語学博士。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言語とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。