時間を測り、
「あと〇分! 」と
ゴールを見ながら仕事をする
(理化学研究所水野敬らの研究)
長い授業や仕事の1日。最初はあった気力も、中盤ぐらいから失われますよね。ところが不思議なことに、終了まであと10分、とわかった瞬間、疲れも吹き飛び、元気になってきませんか?
その謎を解明したのが理化学研究所の水野 敬研究員らのグループ。
被験者たちに45分間、数字を使った記憶力を確かめる作業をさせ、その間、脳の活動を観察しました。作業をしてしばらくすると、やる気をコントロールする「側坐核」の活動が鈍くなり、「残り時間」を被験者たちに伝えると、“報酬感が得られると反応する脳の部位”が活動的になったのです。
トレーニングのシーンでも「ラスト10秒! 」と声をかけると、最後のスパートをかける気力が一気にみなぎってきますよね。
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明治大学教授 堀田秀吾
言語学博士。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言語とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。