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子宮頸がんの定期検診が欠かせないのは? 疲労やむくみも要注意

2019/03/08 21:00 投稿

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子宮頸がんは、いくつかの理由から「サイレントキラー」として知られています。たとえば、ステージが進むまで何の症状も表に出てこないから。このため早期発見が難しくなり、治療も困難になるのです。

子宮頸がんは、ゆっくりと進行するがん。ですから、これまで病気が進むまで症状のない人もいたのです」と、ノースウエスタン大学医学部で産科婦人科の臨床教授を務める医師、ローレン・シュトライヒャーさん(ノースウエスタン性・更年期医学センターのメディカルディレクター)は話します。

子宮頸がんの症状は、特別でもありません。「症状が特徴的ではないですから、ほかの病気である可能性もあります。ですから、何か症状が見られたからといって、子宮頸がんというわけではありません。症状を確認してもらったところ、何も深刻な問題ではないというのはよくあることです」と、シュトライヒャーさんは説明します。

「パップテスト」と呼ばれる細胞診検査を毎年受けることで、早期発見は可能です。「がんの成長はゆっくりですから、毎年検査をして、婦人科を受診することで、子宮頸がんの異常から身を守ることになるのです」とシュトライヒャーさん。※日本の場合は厚生労働省が「2年に1回」の検診をすすめています。

でも、毎年の検査の間に何か症状が出たら、迷わず症状を確認してもらいます(子宮頸がんのサインは、ほかの一般的な良性の病気とも共通しています。過度に恐れるのは禁物です)。

前回は、見分けにくい子宮頸がんのサイン5つを紹介しました。今回も引き続きみていきましょう。

見分けにくい子宮頸がんのサイン(前編)1〜5は、こちらの記事で。

1. 脚のむくみ、痛み

脚の痛みやむくみは、子宮頸がんのサインです。でも、がんのステージが進んではじめてみられるということも多いです」と、医師のクリスティン・ホーナーさん。ホーナーさんは、アメリカ外科学会の専門医(FACS)で、『Radiant Health, Ageless Beauty』の著者でもあります。

子宮頸がんは、寛骨(かんこつ)の間にあるリンパ節にひろがることがあります。がん細胞はリンパ液の流れを滞らせるため、リンパ液がたまって脚がむくんでしまうのです。このむくみをリンパ浮腫といいます」

2. 極度の疲労感

疲労は多くの病気にともないますから、それだけでは子宮頸がんの症状であるとはいえません。

でも、今までお伝えしてきたような症状がみられるうえに、極度の疲労感を感じるときは、ためらうことなく医師に相談しましょう。

3. HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染している

症状というか、子宮頸がんのリスク要因について。全米がん協会によると、子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染している女性によくみられるそうです。

HPVは性感染症で、感染するとE6とE7という2種類のたんぱく質が生成されます。このたんぱく質によってがん抑制遺伝子のはたらきが阻害され、子宮頸管の内側の細胞が増殖して、がんにつながる突然変異の遺伝子が発生します。

現在のところ、HPVを治療する有効な手立てはありません(アメリカでは、11~12歳の男子・女子にHPVワクチンを接種することがすすめられています)。

ところが、テキサス大学の研究によって、将来の治療に役立つかもしれないことが明らかになりました。医師のクリスティン・ホーナーさんによれば、それはものすごい発見だそう。

HPVに対して現在行われている治療は、局所の症状をおさえることを対象としています。治療によって症状がおさまっても、全身の感染が治ったわけではありません。再発がよくみられるのは、そのためです」とホーナーさん。

日本のキノコ由来の抽出物、AHCCは自然に免疫力を高めるはたらきがあるとされています。最新の研究においてAHCCの臨床研究をしたところ、自己の免疫を高めてウイルスを除去する効果が現れ、人によっては3〜6か月で感染をなくすはたらきを持つことが明らかになりました」

4. HIVまたはエイズにかかっている

子宮頸がんのもうひとつのリスク要因は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)。HIVに感染した女性は、免疫システムのはたらきが弱くなるため、子宮頸がんにかかりやすくなります。

「免疫不全の状態だと、病気になりやすいのです」と、産婦人科認定医のゲイザーさん。HIVに感染している女性は、子宮頸がんに5倍かかりやすくなります

5. 子宮頸がん検診で異常がみつかった

子宮頸がん検診の結果に異常があっても、子宮頸がんになってしまった、とすぐにこわがることはありません。担当医は検査結果を精査して、どのような異常がみつかったのか明らかにします。

子宮頸部でみつかった細胞の異常がすべてがんであるとはかぎりません。結果を確実なものとするため、さらに検査が必要となることもあります。

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