マイケル・ブレウス博士の著書『The Power of When』を数年前に読んで、筆者の人生は変わった。
自身を「スリープ・ドクター」と呼び、ロサンゼルスで活動しているブレウス博士は、この著書の中で読者に自身のクロノタイプ —— 朝型なのか夜型なのか、それともその中間のどこかなのか、生物学的な体質 —— を理解するよう手引きしている。
博士はこれらのクロノタイプを「クマ」「ライオン」「オオカミ」「イルカ」になぞらえて、それぞれの理想的な日々のルーティンを説明している(ブレウス博士のウェブサイトでクイズに答えると、自分がどのタイプか分かる)。
自分のクロノタイプとそれに合ったスケジュールを知ることは、睡眠だけでなく、健康、幸せ、生産性の向上にも役立つ。朝のコーヒーを飲むタイミングをずらしたり、寝る少し前からスマートフォンやパソコンを使わないようにすることで、変化を起こすことができる。
ニューヨーク・タイムズによると、世界中の企業・組織が、クロノバイオロジー(時間生物学)の重要性を認識し始めていて、従業員に自分に最も適したスケジュールを立てさせようとしている。
ただし、あなたの職場がこうした考えを取り入れている組織でない場合、これから紹介する変化をすべて実行に移すのは、現実的ではないだろう。上司が昼までにレポートの提出を求めているのに、「でも、わたしはオオカミなんで…… 」と言っても、言い訳にはならないだろう。それでも、2、3週間で1つか2つ実行できれば、成果が得られるだろう。
あなたはクマ? ライオン? オオカミ? それともイルカ?
1. クマ
世界のほぼ半数の人がそうであるように、筆者も「クマ」。つまり基本的に、眠りが深く、体内時計は太陽の動きに合っているということだ。
「クマ」にとって理想的な1日の始まりは、午前7時。起きたらすぐに高タンパクの朝食をとり、カフェインの摂取は起きてから1時間半くらい待った方がいい。
仕事のある日は、午前中に集中力や注意力を最も必要とするタスクに取り組み、クリエイティブなタスクは午後まで取っておこう。
夕食は午後6時頃に食べる代わりに、その時間をエクササイズにあて、その後に軽めにとろう。ベッドに入る前に、ゆっくりリラックスする時間を持とう。
2. ライオン
ブレウス博士は、多くの人が「ライオン」に憧れているという。自然に目が覚め、すぐに行動できるタイプだ。しかし、実際には「ライオン」タイプの人々の多くが、1日の半ばでエネルギーが低下し始めることを嘆いている。
ブレウス博士によると、「ライオン」は目が覚めたらまず、その日をどう過ごそうか考える前に、食事と水分をとるすべきだという。午前中は分析的なタスクに、午後はブレインストーミングや物書き、その他のクリエイティブな活動にあてるのが最もよい。
エクササイズは朝すぐに行うよりも午後5時頃まで待ち、午後10時頃には寝る準備に入ろう。
3. オオカミ
「オオカミ」は典型的な夜型だ。つまり午前9時から働き始めるには、努力を要する。
ブレウス博士は、「オオカミ」は午前8時頃に朝食をとり、外で身体を使うことから1日を始めるよう勧めている。コーヒーは午前11時頃まで待とう。
「オオカミ」の活動のピークは、基本的に1日の後半まで待たなければならないため、午前中は1日の過ごし方を計画したり、自身の考えをまとめることに使うとよさそうだ。同僚と打ち合わせをしたり、上司に自らのアイデアをプレゼンするには、午後遅めの時間が最適。大半の人よりも自然とエネルギッシュになれる時間帯だからだ。
夕食は午後8時頃まで待とう。ただし、その際、アルコールは避けた方がいいだろう。午前0時頃の就寝の妨げになる可能性が。
4. イルカ
「イルカ」はうまく眠れないことが多く、しばしば不眠症と診断されているとブレウス博士は言う。博士は、「イルカ」は朝起きたらまず、高タンパクの朝食をとる前に、エクササイズすることを勧めている。
午前中は、集中力を要する仕事よりも、ブレインストーミングや全体像を考えるような仕事にあてた方が良さそうだ。エネルギーが高まる午後は、調べものやその他の集中力を必要とするタスクをこなすのに最も適した時間帯。
「イルカ」は、夕食をとってベッドに入るまで(午後7時~午前0時頃)の時間を、スマートフォンやパソコンを閉じて、リラックスすることに使いたい。
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コメント
https://thepowerofwhenquiz.com/
上記サイトでクイズの結果、俺はドルフィンでした。
3時に起きて仕事をしていたおばあちゃんは何型ですか?
英語だからニュアンスで答えたけどベアーだった
18時にエクササイズは理想だけどなー
(ID:411123)
すまねぇ、英語はさっぱりなんだ