セルフケアは人によってさまざまで、ショッピング、ジムに行くこと、朝のメディテーション、チョコレートを食べること、本を読むことなど……つまり、自分のために何かを行うことなので、気分を爽快にし、元気を取り戻してくれるものなら何でもいいんです。
とはいえ、面倒に感じずにご褒美として続けられる、日常的なセルフケア習慣を構築するのは難しいものです。途中でくじけずに、長く続ける方法を専門家に聞きました。
自分を大事にする「セルフケア習慣」のメリットは、こちらの記事で。
セルフケアを習慣づけする方法(前編)は、こちらの記事で。
1. ノーと言う練習は大事
「女性の場合、家でも仕事でも、一日を通して何度も要求に応じて“イエス”と答えることが求められます」とスピリチュアルコーチのジョセフィーヌ・ハードマンさんは言います。
「セルフケアを実践するために重要なことのひとつとして、“ノー”と言えるようになる、があります。自分のエネルギー、スペース、活力源、健全な心を守るためです」
即座にイエスと答える前に、せめて少し考える時間を作ってください。自分のわがままかもと感じるかもしれませんが、「自分のことを最優先に考え、何にでもイエスと言ってしまう習慣を壊すことで、ほかの人に手を差し伸べるエネルギーや活力が湧いてきます」とハードマンさんは指摘します。
2. 見届けてくれるパートナーを見つけよう
最後まできちんと責任を持ってやり遂げるのが難しいと感じることもあるでしょう。そんなときに助けてくれる友人や団体を見つけましょう。
「人によっては、ソーシャルメディア上のセルフケアチャレンジに参加したり、友人や会社の人と一緒に物事に取り組んだりすることで、責任感が高まり、目標を持ち続けることができます」とノースカロライナ州のセラピスト、ネドラ・グローバー・タワブさんは言います。
団体に参加するのはちょっと、という方でも、頼りになる人が一人いるだけで随分違います。「目標を共有して、互いに励まし合える人を見つけてください。あなただけのチアリーダーが与えてくれるパワーを見くびってはいけません」と、ライフコーチで作家のカレン・L・ガーベイさん。
また、あなたの目標をサポートしてくれない人とは距離を置いた方がいいでしょう、とのこと。
3. 自分と周りを比較するのはやめよう
最後までやり遂げることに加えて、ほかの人と自分を比較しないことも重要です。特に、ソーシャルメディア上の誰かと自分を比べるのはよくありません。
「周りと自分を比べれば比べるほど、本当の幸せから遠のき、自分の力を発揮できなくなってしまいます」とナッシュビルで活動するヨガインストラクターで認定ライフコーチのローレン・ゾラーさんは言います。
対策は、ソーシャルメディアに触れる時間を減らすことです。「ソーシャルメディアを見る時間を減らすことで、ほかの誰でもなくあなた自身がもたらす価値に目を向ける時間ができます」とゾラーさん。
「ほかの人ではなく、昨日の自分と今の自分を比べましょう」
4. 完璧は目指さなくっていい
「完璧は善の敵」という言葉があるように、「完璧を求めることで立ち止まってしまうようであれば、多少うまくいかなくても許せる余裕を持つようにしましょう」とヨガインストラクターで認定ライフコーチのローレン・ゾラーさんは助言します。
瞑想中にいろいろな考えが駆け巡ったり、ヨガポーズがうまくできなくても、まったく問題ありません。
「歴史的にも、完璧なものを作り出した人はいません。むしろ、華々しいサクセスストーリーの多くは、ひどい失敗の積み重ねから生み出されたものです。完璧主義を手放して自由になれば、新しい何かを作り出す扉を開くことができるでしょう」と彼女は言います。
5. ポジティブな名言に浸ってみよう
自己を肯定する言葉の力は、数多くの研究で証明されています。せっかくですからそのパワーを、セルフケア習慣を続けるための道具として使ってみませんか?
「たとえば、“私はヨガのために時間を使ってる。それは、この時間が私の心と身体、そして魂を成長させてくれるから”といったかんじで」とガーベイさん。
「これらの言葉のパワーに浸るプロセスはシンプルですが、簡単だからと侮ってはいけません。自己肯定感をきちんと受け入れることで、非生産的な習慣を新鮮でポジティブな現実に変貌させることもできます」
6. 自分の成功に気づいてあげて
セルフケアを実践している今の自分を見つめてあげる時間を作りましょう。目標を諦めずに長期的に達成できたら、自分を褒めてあげてください。
「自分の成功や強さを称えてあげましょう」とLive for Yourself Consultingの設立者のベンジャミン・リッターさんは言います。「毎日、成功したことや自分の強みを認めてあげる時間を作ってください。具体的にリストアップして、日々見返すといいでしょう」。
7. ルーティンが崩れてしまったときの対策も考えておこう
ささいなことでセルフケア習慣が崩れ、気持ちが萎えてしまわないように、あらかじめ計画を立てておきましょう。
「ネガティブにとらえるのではなく、考えられたプランでもうまくいかないことがある、という現実に備えます。子どもが風邪をひいたり、飛行機が遅れたり、ウェブサイトが急にダウンしてしまったり、クライアントへの提案が失敗したり……」とモチベーションスピーカーのジェーン・スカダーさん。
「大事なのは、いつもの状態に戻る方法を考えるのではなく、セルフケアの妨げとなる何かが起こった場合に、自分と向き合う時間を作る方法を身につけることです」
自分のこと、もっと大切に
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訳/Seina Ozawa
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