英国に住むケリー・ファベルさんのお腹は、新生児7〜8人分の重さになっていましたが、医師は妊娠のせいではと判断していました。

しかし、その後、彼女はおよそ25kgの卵巣嚢腫(卵巣のう腫)を取り除く手術を受けることになったのです。

お腹の脂肪だと思っていた!

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2014年から体重が増え始めたケリーさんですが、最初は「太っただけ」と無視していたそう。

「私はもともとぽっちゃり体型だったので。でも数年の間に、お腹がだんだん大きくなってきたのです。ホントにゆっくりと大きくなったので、悪いかもなんて考えもせず、お腹に脂肪がついただけだと思っていました」と、ケリーさんはBBCのニュースサイトで振り返ります。

10年来のパートナーがいるケリーさんは、この数年間に何度も妊娠検査を受けましたが、すべて陰性。妊娠しているのかと他人から聞かれたときは、適当に話を合わせていたと言います。

医師は「妊娠に違いない」と言うが……

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それでも2016年には、仕事中に失神する事態に見舞われてしまい、ついに主治医の診察を受けることを決意。何度妊娠検査を受けても陰性だったにもかかわらず、医師は妊娠に違いないと言い、2017年1月、超音波スキャンを受けることに

「ジェイミー(ケリーさんのパートナー)に付き添われて横になっていた私は、お腹の上を検査器具でなぞっていた放射線技師の女性が、驚くように目を見開いていることに気づきました。画面には何も見えませんでしたが、その表情がすべてをもの語っていました。何かよくないことがあると……。専門施設に紹介する必要があると言われたときには、気が動転しましたね。ジェイミーが私を何とか安心させようとしてくれたのですが、とても怖くて」と、ケリーさんは振り返ります。

さらなる検査で見つかったものは

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緊急CTスキャンに送られたケリーさんは、体液に包まれた嚢腫があると告げられ、翌月には検査のためにハイリスクな産科への紹介を受けることに

「この頃には歩くのもやっとで、息をするのさえ大変でした。検査のときに、先生が私に見せた表情が忘れられません。卵巣に大きな塊があり、手術という選択肢しかないと言われました。正確に言ってそれが何なのか、あるいはどれくらい大きいのか、紹介先でもわかりませんでした」(ケリーさん)

嚢腫25kgを取り出した後はスッキリ

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7〜8歳の子どもと同じくらいの重さの嚢腫は、ついに3月に除去されました。「嚢腫がどれくらい大きかったか説明を受け、写真を見せてもらいました。あんなに長い間、その異物を抱えて歩き回っていたなんて、信じられませんでした」(ケリーさん)。

傷あとと皮膚が伸びてできたすじが残りましたが、まだ子どもを作れますし、ケリーさんは生活が元に戻ってよかったといいます。

「車の運転や、階段の昇降といった簡単なことが、どれほど大変だったか。あの塊がなくなったおかげで、生活が元に戻りました。手術をしていただいた医師には感謝しています」と、ケリーさんは感慨深げ。

こんなこともあり得るということ。自分の健康に気をつけ、どこかおかしいと思ったときには、何人かの専門家の意見を求めることも考えてよいのです。

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訳/STELLA MEDIX Ltd.

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