腹痛の原因は、便秘、ガスがたまる、食中毒などさまざまな可能性がありますが、お腹の問題を予防・緩和するためにできることがひとつあります。それが、お腹のマッサージです。
食事の間に水を飲むのも効果的
image via shutterstock栄養に関するネットコミュニティ「Nutrition Stripped」設立者で、栄養士のマッケル・ヒルさんが言うには、実は消化というものは口の中からすでにスタートしているのだそう。時間をかけて食べ物をよく噛み、ひと口ずつ心からじっくり味わうことで、栄養がより吸収されやすくなると言っています。
「食べ物をよくかまずに飲み込むのではなく、ゆっくり食べることで消化を促進することができます。食べる合間に水を飲むようにすると、身体が食べ物を分解するのを助け、また食べ物が食道から胃腸へと通過しやすくなります」とヒルさんは述べています。
しかしストレスがたまっていると胃腸内に炎症が起こることがあり、それが下痢や便秘、腹部膨満といった胃腸の問題を引き起こします。ヒルさんは、ストレスによって腹部の組織が緊張し、消化のプロセスを妨げることがあるとも言っています。
さあ食事の時間ですよ〜と、マッサージで胃腸に伝える
image via shutterstock腹部の筋肉をリラックスさせて消化不良を改善し、胃腸の中で食べ物がきちんと分解されるように、食事の前に2分間のお腹のマッサージを行うようヒルさんはすすめています。
このお腹のマッサージは、神経系をリラックスさせるのにもよく、食べる時間がきたことを胃腸に伝える役目も果たします。「このお腹マッサージは呼吸を整え、身体と心と胃腸が “休んで消化する” モードに切り替わるようにしてくれるのです」とヒルさんは説明しています。
やり方:
ヨガマットの上に仰向けに横たわり、両膝を曲げて、足の裏を床にぴったりつける。 両手をお腹の上に置き、てのひらと指先で円を描くようにマッサージする。時計回りからはじめて、次に反対回りに。 圧痛を感じる部分をやさしく押す。腹部の左から右へ、それからあばら骨の下に沿って手を動かす。腹部の固くなった部分がゆるんだように感じるまで繰り返す。マッサージを行っている最中は深く息を吸って吐き、必ず呼吸を使うこと。お腹のトラブル解消法
Tiffany Ayuda/The 2-Minute Stomach Massage a Dietitian Swears by for Better Digestion
訳/Maya A. Kishida