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もしも人と関わるなかで、虐待にあうような目に陥ったら、簡単にわかると思うでしょう?

でも、実は虐待であると特定することは、難しいものなのです。「多くの人は“家庭内暴力”イコール“けがをするような肉体的暴力”と考えています」と説明するのは、マインディー・B・メカニックさん(カリフォルニア州立大学フラトン校の心理学教授、博士)です。

メカニックさんによると、パートナーをコントロールしようとする“感情的虐待”の場合、「暴力」「冷たい目」「傷」などを残さないそう。その代わりに、感情的虐待者は相手の「自尊心」「自由」「行動力」を非暴力的に傷付けてコントロールしようとするのです。

それだけではありません。「加害側のパートナーは申しわけなさそうに、ロマンティックに、魅力的にふるまい、あらゆることをしてきます。そうして被害者のパートナーが許し、虐待を忘れるよう手を尽くすのです」と説明するのは、ダイアン・ゲハートさん(カリフォルニア州立大学ノースリッジ校の教授、博士)。

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聞いたことがありましたか? 感情的虐待の方法は残酷なのです。「この影響は深刻なものです。目に見えないからです。これは本質的な価値観と能力を損なってきますから、身体的暴力よりも痛みを感じる被害者もいるほどです」とメカニックさんは指摘します。

専門家によると、すべての感情的虐待が身体的暴力までいきつくものではありませんが、そのリスクもあるそう。「感情的虐待が起きていると示す早期のサインが、身体的暴力の前兆と示唆する研究もあります。なぜならそれらは、一方のパートナーがもう一方を支配して、コントロールしようするシグナルですから」と、メカニックさんは言います。

あなたをはずかしめる、屈辱を与える、自尊心を傷つける、もしくはうつにさせるなど、心を操るあらゆるふるまいが、感情的虐待のサインになりえます。

感情的虐待の関係になったら、どう助けを求める?

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メカニックさんによると、もし感情的虐待の関係に陥ったら、虐待行動の特定に協力してくれ、それを癒してくれるセラピストを探します

また、その関係のままでいたいのか、解消すべきなのか、もしくは虐待側のパートナーがセラピーでよくなるのか(虐待側が行動に責任を負い、非暴力的な関係作りを学ぶ可能性があれば、ですが)といった重要な判断も導いてもらいます。

ゲハートさんによると、あなたが現在経験している関係性を扱ったことのあるセラピストを探すとよいそう。そのセラピストのウェブサイトを探したり、経歴を知ったりするために気軽に訪問するのもよいでしょう。

ふたりで受けるカップル療法にはリスクがあります。これはふたりが関係を保っていくために治療に取り組もうと決心をし、治療後にも問題に取り組む場合のみ、有効なのです。ふたりの関係に何らかの虐待がある場合は、おすすめできません」(メカニックさん)

関係のカウンセリングはふたりが対等の力と立場を持ち、行動とふるまいに責任を持つ前提で始まります。虐待は虐待側に有利なように物差しを作るものですから、関係カウンセリングはおおむね、おすすめできません」(メカニックさん)

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