「ブレインフォグ」というのは、医学的な病名ではありませんが、医師が相談を受けるよくある症状のひとつで、忘れっぽい、思考が遅い、「ここまで出かかってるのに思い出せない」感じ、集中できない、といった状態になります。
今回は、医師の考えたブレインフォグを追い払う方法をご紹介します。
ブレインフォグの原因については、こちらの記事を。
01. 地中海食を取り入れる
image via shutterstock「地中海食を強くおすすめします」と、ジョージア州アトランタにあるエモリー大学脳健康センターの神経科教授で博士のフェリシア・ゴールドスタインさんは話します。
研究によると、成人で魚、果物・野菜、ナッツ、豆類、全粒穀物、オリーブオイルを取っていた人は、それほどちゃんと食べていなかった人に比べて、記憶と注意力のテストでスコアが高い結果が出たのです。
鮭(サーモン)は神経の機能に大切なビタミンB12が豊富で、魚に含まれるオメガ3系脂肪酸は、軽度認知障害の人で注意力と処理速度を改善する可能性があるそう。抗酸化物質たっぷりの農作物も、脳の健康に有効です。
02. よく眠る
image via shutterstock「睡眠不足のときは集中して注意力を保つのが特に大変になります」と、ボストンにあるマサチューセッツ総合病院の医師、ジョナサン・ロザンドさん(マカンス脳健康センター共同ディレクター)は言います。
寝る前のいつもの手順を守り、ベッドに入る1時間前にはスマホやパソコンから離れます。このような電子装置から出るブルーライトに接していると、睡眠をうながすホルモン、メラトニンが作られにくくなるからです。
03. 活動的に過ごす
image via shutterstock運動すると、頭が冴えます。
脳に運ばれる血液と酸素が増え、よく眠れるようになり、思考がくもるような病気になるリスクも低下します。中くらいの強さの有酸素運動を、毎週150分が目標です。
研究によると、低〜中強度の階段昇り降りを10分間行うと、カフェイン50ミリグラムを摂るよりも、女性で作業記憶(ワーキングメモリー)、注意力、反応時間がよくなりました。
04. もっとたんぱく質を摂る
image via shutterstockエネルギーが急に下がってしまわないように、炭水化物の多い食事やスナックは避ける方がよさそう。脳内で注意を喚起する神経の活動が邪魔されます。
この神経を刺激するアミノ酸が含まれている高たんぱく質の食品を選びましょう。そして、脳に血液を送り続けるために、十分に水を飲みます。10〜20分の昼寝も、認知機能の混乱を直すために有効。
05. ローズマリーの香りを嗅ぐ
image via shutterstock本格的な研究の前に行われる予備的な研究の結果ですが、ローズマリーのエッセンシャルオイルの香りをかぐと、暗算の成績が上がるとわかりました。
「私は家庭療法を高くかっていて、害になるという証拠がない限り、試してみるよう奨励しています」とロザンドさんは評価しています。
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