冬のパーティで出されるスイーツには、糖質や脂質が1日分以上含まれているものもあります。健康的な食材が豊富に含まれているからといって、そんなスイーツを延々と食べるのはよくありません。
「豆の入ったブラウニー、抹茶アイスなど、健康的な食材が含まれているからという理由で、“ヘルシー”と言われるデザートがたくさんあります。でも、名前やうたい文句だけでなく、そのデザートに入っている材料すべてを確認する必要があります」と説明するのは、食の安全についての本『Read It Before You Eat It』の著者、管理栄養士のボニー・タアブ・ディックスさん。
ヘルシー/ヘルシーじゃないデザートの見分け方
image via Shutterstockヘルシーなデザートを選ぶポイントは、すべての材料やトッピングを見極めて判断すること。
「栄養士に言われなくても、チョコレートとイチゴのチーズケーキはカロリーが高いということはわかりますよね」と、タアブ・ディックスさん。手に取る前に、自分が求めているものは何かを考えて、とおすすめします。
「鮮やかな色のアイシングがのったシュガークッキーではなく、1年のなかで今しか手に入らないというものなど、本当に選ぶ意味のあるものを選んで。パーティでおいしそうなデザートを見て、口と頭は喜んでいても、お腹はもう帰りたいと思っていることが多いのです」
デザートを選ぶときに注意したい高カロリー食材は?
ホイップクリーム パイやタルトなどのペストリー(下地やトッピング) アイスクリーム(アイスが添えてあるものも注意) 濃厚で豪華なフィリング フロスティング グミ、チョコレートスプリンクル、キャンディ類次に、ヘルシーとはいい難いスイーツと、代わりになりそうなスイーツをご紹介しましょう。
01. これはダメ:ピーカンパイ
たとえばピーカンパイには、栄養豊富なピーカンナッツがたっぷり入っています。
しかし、フィリングにコーンシロップを大量に使っているため、このパイひと切れで約500キロカロリー、砂糖は30グラム以上含まれます。ホイップクリームやアイスクリームをのせれば、さらに高カロリーに。
代わりにおすすめ:パンプキンパイ
バターたっぷりの生地と砂糖の入ったフィリングで作られたパイは、高カロリーなものばかりですが、ひと切れくらい食べたいという方(もちろん食べてOK!)には、パンプキンパイがおすすめです。
ひと切れで300キロカロリー、砂糖約25グラムが含まれますが、肌や目の健康、細胞の成長に効果的なビタミンAが豊富です。
タアブ・ディックスさんのもうひとつのおすすめは、アップルパイ。ただし、ラティス状(網目模様)やトップクラストのものは余分なカロリーや脂肪が含まれるので、違う種類を選びましょう。
02. これはダメ:ジンジャーブレッドケーキ
ジンジャーブレッドケーキは、ひと切れで少なくとも260キロカロリー。アイシングとチョコレートがたっぷりかかっているため、レシピによっては320キロカロリーほどあることも。
代わりにおすすめ:ジンジャーブレッドクッキー
プレーンなジンジャーブレッドクッキー(グミ、アイシングなど飾りがついていないもの)の方が確実にいいでしょう。量を制限できますし、クッキーですがバターをあまり使いません。
小さいものならクッキー1枚で32キロカロリー、砂糖は2グラムです。一方、8センチ弱の大きいジンジャーブレッドマンだと115キロカロリー、砂糖8グラムにまでなります。パーティーで手にしたジンジャーブレッドマンが大きい場合は、半分に割って食べて。
03. これはダメ:アイシングクッキー
もともと砂糖とバターが入ったクッキーを、さらに不健康な食べ物にしてしまうのが、アイシング。可愛い雪だるまのアイシングはインスタ映えするかもしれませんが、ウエストラインには逆効果です。
砂糖の塊のようなこのおやつは、なんと1枚で160キロカロリー、砂糖16グラムが含まれることもあるのです!
代わりにおすすめ:メレンゲクッキー
空気を混ぜ込んでいるので、小さな1粒1粒はたったの5~15キロカロリー。ただし、カロリーのほとんどは砂糖からくるもの(1粒に1~4グラム)なので、2粒までで我慢して、食べすぎないようにしてください。
「クッキーは、量を制限するのがおすすめ。クッキーやほかのデザートをちょっとずつつまんで。クッキー数枚と大きいケーキひとつではなく、クッキー1枚と薄いケーキひとつに抑えた方がいいでしょう」とタアブ・ディックスさんは言います。
04. これはダメ:ホワイトチョコレートペパーミントバーク
キャンディケインがトッピングされた四角いペパーミントバークは、1枚で約180キロカロリー。砂糖は20グラムも含まれます。
食べはじめると1枚でやめられず、手が止まらなくなります。「どうしても食べずにいられない場合は、半分に割って味わって食べて」とタアブ・ディックスさん。
代わりにおすすめ:ダークチョコレートトリュフ
チョコレートトリュフなら一般的に約60キロカロリーで、砂糖は5グラム程度。ダークであればあるほど、いいでしょう。
ダークチョコレートはミルクチョコレートよりも糖分が少なく、心臓にいいフラボノイドの抗酸化物質が多く含まれます。タアブ・ディックスさんのおすすめは、ナッツ入りのダークチョコレートトリュフ。食べ応えがあり、栄養もしっかりあります。
05. これはダメ:ファッジ
悲しいことに、2.5センチ角のファッジは約130キロカロリーで、砂糖は20グラム。それに、食べはじめると小さな1粒では足りず、ついつい手がのびてしまいます。
代わりにおすすめ:ビスコッティ
ホリデー気分を盛り上げてくれるフルーツとナッツのビスコッティなら100キロカロリー以下! これなら、適度なカロリーで十分に楽しめます。
06. これはダメ(最悪!):フルーツケーキ
最悪なのはフルーツケーキです。
ほとんどの場合、ひと切れで300キロカロリー、砂糖は30グラムも入っています。甘くしたドライフルーツ、コーンシロップ、ラム酒がたっぷり入っているから当然ですね。
代わりにおすすめ:フルーツコブラー
タアブ・ディックスさんのお気に入りは洋梨のコブラー(コブラーとは、フルーツにクランブルやパイを乗せて焼いたお菓子のこと)。砂糖を加えなくても、季節に合ったぬくもりのある味に仕上がります。
彼女のレシピでは新鮮な洋梨を使いますが、リンゴやお好みのフルーツを加えてもいいでしょう。チアシード、無塩ナッツ、グラノーラを少し入れれば、パイやケーキと同じようにカリカリ感も楽しめます。クラストがないので、カロリーや飽和脂肪酸を抑えられます。
おいしくておなかも満足なヘルシーレシピ
地味だけど栄養豊富。チーズ欲も満たせるカリフラワーのマッシュポテト
筋肉のつく高タンパク質をワンプレートでおいしく。保存できるおかず7
Caroline Praderio and Tiffany Ayuda/Pecan Pie, Sugar Cookies, and Other Holiday Desserts That Aren’t Worth the Calories
訳/Seina Ozawa