糖尿病の中でももっとも一般的なのが「2型糖尿病」。長い期間にわたって血糖値(血中ブドウ糖)が高い状態が続いてしまう病気です。
この2型糖尿病の原因や症状、治療、合併症のことなど、知っておきたいことすべてを医師に聞きました。
基礎知識はこちらの記事で。
2型糖尿病の原因は?
image via shutterstock2型糖尿病の原因は、生活習慣と遺伝の両方。2型糖尿病は、次のような人に起こりやすいといわれています。
家族歴:父母または兄弟姉妹が2型糖尿病になっている。 年齢:45歳以上。 体重:体重が過多あるいは肥満となっている。特にヒップに対するウエストの比率が高い場合。 運動をあまりしない:体重管理に加えて日々の運動は、インスリンへの感受性を高め、血糖値を下げてくれます。 人種:アフリカ系アメリカ人、アラスカ先住民、アメリカ先住民、アジア系アメリカ人、ヒスパニック系、ラテン系、ハワイ先住民、太平洋諸島の民族は、糖尿病の発症割合が高いとされます。 妊娠糖尿病:もしくは約4キロ以上の赤ちゃんを産んだ場合。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) 高血圧 コレステロール値が高い(※1)2型糖尿病の症状とは?
image via shutterstock2型糖尿病は、長い時間をかけてゆっくりと血糖値が高くなる場合には、自覚症状がほとんどないこともあります。また、症状が少しずつ現れるため、気づかないこともあります。
次のような2型糖尿病の症状に気づいたら、医師に相談することが大切です。(※2)
01. のどの渇き
のどが非常に渇いている感じが続いたり、のどの渇きが気になる。
02. 頻尿
頻繁にトイレに行きたくなったり、尿量が増えたりする。
03. 空腹感
空腹感が増したり、食べている間でもお腹がすく。
04. 疲労感
極度な疲労感を感じる。
05. 目がかすむ
視界がぼやける。
06. 傷が治りにくい
切り傷などの皮膚の傷、打撲が治りにくい。
07. 膣カンジダ
女性の場合、膣カンジダの頻度が増してきた。
08. 体重減少
食事をしているのに体重が減ってきた。
09. 手足の感覚の低下
手足の感覚が低下したり、チクチクしたり、手足に痛みが出たりする。
具体的な診断方法は次回の記事で。
※1 CDC ※2 American Diabetes Association
糖尿病予防で気をつけたいことは?
栄養士おすすめ。甘いもの好きも大満足の、血糖値を急上昇させないデザート6
Brittany Risher/Type 2 Diabetes: Every Important Fact to Know About Causes, Symptoms, and Treatments
訳/STELLA MEDIX Ltd.