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脳の回路も変化する? 感謝力を高める5つのトレーニング

2018/12/12 07:30 投稿

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ビタミンG(グラティチュード/感謝)って知っていますか?

感謝することは「心のビタミン」ともいわれ、心身の健康によいことが研究でも判りつつあります(前編はこちら)。

感謝するチャンスはどこにでもある

感謝とは、選ぶことです。私たちは、人生のどの瞬間でも感謝する機会をつくりだすことができます」と話すのは、カリフォルニア大学デービス校心理学部教授で『The Little Book of Gratitude』の著者、ロバート・エモンズ博士。「そうしているうちに、意識せずにできるようになりますよ」。

そうなると、脳の回路も長期的に変化するかもしれません。ある予備調査では、何通ものお礼状を書き続けた被験者は、3か月が経過しても感謝に関する脳の部位の感度が上がったままであることがわかったそう。

では、感謝の気持ちを自然に抱けるようになるための5つの方法をみていきましょう。

01. 感謝の日記を書く

もっとも研究されている手法のひとつが、感謝の日記をつけること(一般的には、1日にいくつかよいことを書き留めるよう専門家はすすめています)。

この方法を最大限に活かすには、だらだら長いリストを慌てて書くのはやめましょう。いったん立ち止まって、どうして感謝の気持ちを感じたのかを熟考し、できるだけ詳しく追求してみてください

たとえば「新しく越してきた近所の人が、凍えるくらい寒いのに、車を雪の中から掘り出すのを手伝ってくれたことに感謝」、あるいは「父のことがずっと心配だったので、元気そうに電話で話してくれたことをうれしく思った」など。

ある研究では、ひとつのよいことにつき5つの文章を書いた人のほうが、5つの事柄をそれぞれひとつの文章で記した人よりも、より元気が出たそうです。

02. 意外な驚きにフォーカスする

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感謝するというと、家族、家庭、健康……といった重大事項にかかわることを思い浮かべがち。でも、こうした大きなことだけに目を向けているうちに、本来の意味が失われていってしまいます。

あらためて感謝の念を抱くために、ささやかな意外な親切を探してみましょう」とすすめるのは、ボストンのノースイースタン大学心理学部教授で『Emotional Success』の著者、デイヴィッド・デステノ博士。

「両手がふさがっていたあなたのために、ドアを押さえていてくれた食料品店にいた人について考えてみてください」

03. 自分のことを振り返る

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1日に何度か手を止めて、自分の人生で起きたよいことに気づき、そのことにしみじみと感謝しています」と言うのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校で家庭医学と公衆衛生の医療リサーチコーディネーターを務めるメレディス・A・パン博士。博士は感謝について研究しています。

ドアを開けるたびに窓から差し込む日の光、コーヒーを持ってやってきた友人、新しい皿洗い機、子どもの冗談といった、日常のなかで、ありがたい、うれしいと思うことを思い浮かべてみましょう。

04. モバイルを活用する

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「Grateful: A Gratitude Journal」など、ありがたいことについて考えるよう促してくれるアプリをためしてみてもいいでしょう。

または、「thnx4.org」のようなウェブサイトにアクセスするのもよさそうです。これは、カリフォルニア大学バークレー校のGreater Good Science Centerが開発したサイトで、さまざまな前向きなことを収集したネット上の格納庫。感謝していることを投稿すると、感謝する気分になれるだれかの投稿を読めるという仕組みです。

05. 感謝の気持ちは声に出して言う

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だれかに感謝の気持ちを伝える機会があったときは、相手のしてくれた行為に対する自分の気持ちを伝えるよりもまず、相手にきちんとお礼を言いましょう

「このスカーフをつけるのが待ちきれない!」と言うかわりに、「私の好きな色を覚えていてくれたなんて、とても気が利くね!」といったように、相手の努力や、あるいはその人の性格であなたがもっとも好きなところを強調する形でお礼を言いましょう。

ノースカロライナ大学チャペルヒル校の社会心理学部助教授で心理学者のサラ・アルゴー博士は、「感謝するときは、相手と自分の両方を意識するようにしましょう」と言っています。博士の研究によれば、そうした考え方によってつながりがさらに深まるし、それはお互いにとって健全なことだそう。

強い関係性は長生きにプラスの影響を与えます。それは1日に15本のタバコが死亡率に及ぼすマイナスの影響に匹敵するほどです」。

より健康で長生きできるなら、いろいろなことにもっともっと感謝したくなりますね!

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Kishida Maya

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