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自分のセックスライフにどれほど満足していようと、周りの人と比較してみたくなるのはごく自然なことです。「友だちと同じくらいセックスしているのだろうか?」「同じくらいセックスグッズで実験している?」「寝室以外でも試すべき?」

でも本当のところ、自分のセックスライフではどんな状態が「普通」なのか、判断するのはかなり難しいもの。あなたの「普通」は、別の人の「普通」とまったく違っているかもしれないからです。

それでも、いきなり回数が減ると、やはり心配になるでしょう。そして疑問が続きます。幸せなカップルは、実際にどれくらいセックスしたらいいの?

理想の回数は? それが変化するのはどうして? そして健康的なセックスライフとはどういうもの? そこで、セックスと恋愛関係の専門家に聞いてみました

そもそも、セックスレスになるのはどうして?

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念のために言っておきますが、恋愛関係のある時点でセックスレスの期間を通るのはよくあることです。「例外なく、すべての恋愛関係でセックスレスの期間ができますし、実にさまざまな理由で起こります」と、ポッドキャスト『@SexWithDrJess Podcast』の司会を務める博士、ジェス・オライリーさん。

子どもができた、仕事に忙殺されている、ストレスで参っている、健康上の問題がある、疲れ果てている、睡眠不足、ある種の薬を服用している(抗うつ薬とか)など、あらゆる要素が性欲に影響するそう。

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ストレスは最大の要素のひとつです」とニューメキシコ州アルバカーキの臨床心理学者で性の問題を専門とする博士のデビッド・レイさん。「これほどストレスの多い社会では、性的関心がなかなか高まりません。ストレスでセックスが増える人もいますが、しなくなる人の方が多いのです」

そしてときには「生活が障害になります」と、認定を受けた性教育者で博士のローガン・レヴコフさん。「みな忙しく、疲れ切っていて、パートナーよりも優先させなければならない人々や物事をかかえています」

でも、「そうなってしまうからといって、どうにもできないわけではありません。ちょっとした親密な触れ合いが大きな効果を発揮します」

パートナーと定期的にセックスするとよい効果が

多分ご存知でしょうが、定期的にセックスすると恋愛関係によい効果があります。認定リレーションシップ・セラピスト、性教育者でヒューマン・セクシュアリティ博士号(DHS)を持つデボラ・ライーノさんによると、「パートナーと頻繁に性的な関係を持つと、絆とつながりができます。これは恋愛関係においてとても大切。求められ、愛されていると感じられますから」

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定期的にセックスすると、幸せな気持ちになるなど健康にもよいとされています、長生きするとさえ」(レイさん)

「研究によると、セックスするとストレスが減り、よく眠れて、恋愛関係の緊張が和らいで、お互いに性的な欲望や空想、期待などを話し合いたい気持ちが強くなります」(オライリーさん)

そして、単純に性的な満足につながります。「喜びはさらに喜びを生みます。1回のオーガズムがもっと多くのオーガズムにつながるわけです」と、レヴコフさん。

じゃあ実際のところ、どれくらいセックスすればいい?

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これくらいセックスをするべきという厳格な規則はありません。「それぞれのニーズや性欲、そしてそれを話し合ってお互いに折り合えるかどうかしだいです」と、レイさん。

オライリーさんも同意します。「回数よりも質、というカップルもいるでしょう。あなたの“健康的なセックスライフ”を決めるのは、あなた自身です。あなたにとって何がよいことなのか決められるのは、あなたしかいません」、それから、パートナーときちんと話し合いましょう。

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健康的なセックスライフがどんなものかには“とても多くのバリエーション”がありますが、ライーノさんによると、26〜55歳の平均的なカップルのセックスは週に1回だそう。

実際の話、社会心理学や人格心理学の専門誌『ソーシャル・サイコロジカル・アンド・パーソナリティ・サイエンス』で報告された2015年の研究によると、調査したカップル3万組の中で、週に1回だけセックスしていたカップルに比べて、週に1回より多くセックスしていたカップルの方がもっと幸せだという証拠は見られませんでした。セックスが週1回より少なかったカップルは、恋愛関係にあまり満足していないという結果でした。

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でも忘れるべきではないのは、この数字は絶対的な規則ではないということ。ライーノさんによると、「理想的な状態のためにいちばん重要なのは、ふたりが対話できていて、セックスの回数について折り合いがついていること。期待、ニーズ、願望、欲望についての話し合いが大切です」

それから、“性交”だけがセックスとは限りません、とレヴコフさん。「手を握る、キスする、触れ合うなど、すべて意義があります

セックスレスを心配する方がいいのはどんなとき?

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不満を感じるようなら、大きなサインです。特別な赤信号は、まったくセックスしたくない、パートナーがセックスを望まない、またセックスをしてもしなくてもどうでもいいといった状態。

それから、「最後にパートナーと親密な行為をした(キスや手を握ることも含めて)のがいつか思い出せない場合や、お互いに遠い感じがする場合も、気にする方がよいかもしれません」とレヴコフさん。

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レヴコフさんは、「一度、調べてみては?」といいます。問題について十分に話し合えていないと感じていたり、問題が進行していたり、不健康な感じがしたりするなら、解決に手を貸してくれるセラピストに相談する必要がありそうです。

繰り返しになりますが、セックスレスや性欲減退の原因は、実にさまざま。例えば、ふたりの関係に問題がある、ストレスが多すぎる、睡眠障害やうつ病といった重大な健康障害が根本にあるなど。

問題の核心を知り、できるだけ早く健康的なセックスライフをまた楽しめるようにしていくためには、まず調子が悪いときに問題に気がつくことが重要です。

結論:あなたがどれくらいセックスしたらよいか決めるのは、あなたとあなたのパートナーだけです。つまり、友だちは週に数回セックスしていると言うのに、あなたとあなたのパートナーは2週間に1回で満足しているとしても、心配するには及びません。

パートナーとずっと仲良く

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Korin Miller/The Truth About How Often You Should Be Having Sex
訳/STELLA MEDIX Ltd.

RSS情報:https://www.mylohas.net/2018/12/180775sex.html