それが、「号泣する」こと。特に、人生でぎゅっと抑えつけられている感じがしていて、なんだか生きづらい、努力しても努力しても幸せになれないし現実が変わらない……。
そんなふうに、「頑張っても変わらない」と感じていらっしゃる方ほど、「心が麻痺」していることが多いんですね。今回は、「泣く」ことでのストレス解消効果についてお伝えさせていただきますね。
1.泣けない時、心の中で何が起きている?ストレスの根源は?
泣けないときほど、「感じる」ということが分からないくらい、自分を抑えてしまっている。
頭で考えていいと思うことをしても、それは潜在意識が納得していないことだから、どんなに頑張ってもすべての努力がすり抜けてしまう……。そんな状態になってしまっているのです。
「私は本当は、苦しいことを感じないようにしているのかもしれない」と思ってあげてください。
あらゆる感情を抑えなければ、生きてこられなかったのかもしれない。頭で考えて自分をぎゅっと律して保たなければ、壊れてしまうくらい傷ついていたのかも知れない。
頑張っても頑張っても心にそれが響かない、自分を感じられない、それくらい、「あえて自分を押し込めて、自分を保とうとしているのかもしれない」。こんなふうに考えてほしいんですね。
2.泣けない理由はなに?抑圧した心を解放しよう
泣けない、というのは、
泣いてしまったら自分が壊れてしまうかもしれない。
泣いてしまったら自分が保てなくなってしまうかもしれない。
明日、昨日と同じように頑張れないかもしれない。
明日、同じようにもう笑えなくなるかもしれない。
こんな恐怖があるからこそ、泣くのをあえて避けているのです。
避けて、心を感じないようにして、「ようやく心のバランスを保っている」んですね。けれど、そんな時ほど、実は、とても傷ついたあなたがいるのかもしれません。
本当は、苦しくて仕方なくて。
本当は誰かに愛してもらいたくて。
本当はもう頑張らなくていいよと許してもらいたくて。
そう願って頑張っている。
いたいけな自分がいるのかもしれません。そこに気づいてあげてください。もし、泣いてしまったとしても、決して自分が壊れてしまうことはないんですね。
泣いたらどうなるかというと、壊れるのとは反対に、「本当は頑張って生きていた自分」を、心から認められるようになるのです。
3.泣くことは、生きることへの許可である
泣くと言うことは、さまざまな重荷を下ろし、同時に、重荷を背負ってきた自分の苦しみを解放してあげるということです。
重荷に気づくときは、きっとショックを感じることもあるかもしれません。
「無意識に」そんなふうに自分を痛めつけながら損をさせながら犠牲になりながら生きてきてしまったのですから……。でも、涙と共に、
ああ、こんなに苦しかったんだね。
ああ、こんなに辛かったんだね。
分かってあげられなくてごめんね。
もういいんだよ、もうそんな生き方しないでいい。
もうそんな何もかも背負うなんて。
もうやめてしまっていい。
そう自分に言ってあげることができたとき、嗚咽していても、苦しみを感じていたとしても、心は生まれて初めて自分を殺すことをやめて、
「世界にたったひとり、かけがえのない、生きている私」を感じることができます。こうして自分の心を解放し、涙をふいた後には、美しいあなたとして充分に自分の力を発揮しながら生きてみてくださいね。
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