私たち人間には「自我」というものがあります。「自分はこうしたい」と、さまざまな自我をもちながら生きています。自我をもたずして自分自身の人生を歩むことはできません。ただし、自我を出し過ぎれば、必ずそこに他人との衝突が生まれます。
私たちは一人で生きているのではありません。たくさんの人に支えながら生きています。自我を後ろに隠しながら生きる。それが結果として、自分自身の人生を生きやすくしてくれるのです。互いに譲り合う気持ちが生まれたとき、そこには暖かな空気が生まれるものです。その温かな空気は、そこに生きる人間が作っていくしかないのです。
曹洞宗 徳雄山 建功寺の住職・枡野俊明さんによる著書「人生でいちばん大切なこと」。読むと心がすっと軽くなる、そして気持ちがきゅっと引き締まるこの本から、一日一言をお届けします。
【出典】
「人生でいちばん大切なこと 死ぬとき後悔しないために」
枡野俊明
(廣済堂出版)
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