『ティファニーで朝食を』の名言がくれたヒント
退屈な結論だけど、要するに『あなたが善きことをしているときにだけ、あなたに善きことが起こる』ってことなのよ。いや善きことというより、むしろ正直なことって言うべきかな。
──ホリー・ゴライトリー『ティファニーで朝食を』
トルーマン・カポーティの不朽の名作『ティファニーで朝食を』から、主人公ホリー・ゴライトリーのセリフです。ホリーの職業は、自称・女優ですが、実際にはニューヨークで毎日のように遊び歩いて、裕福な男性からお金をもらって生活している女性です。
映画でオードリー・ヘップバーンが演じたホリーは、上品で清楚なイメージでしたが、じつは原作版はかなり粗野で口が悪い性格。オードリー版とはかけ離れたキャラクターなので、先に映画を観た人はびっくりするかもしれません。
しかし、原作版を読み進めていくうちに、一見ガサツで下品なホリーが、本当は誰よりも真っ直ぐで気高い性格であることがわかります。悲しい生い立ちを持ちながらも、精一杯たくましく生きて人生を謳歌しようとしているキャラクターだからこそ、こんなにも多くの人々に愛されるのでしょう。
善きこと=自分の気持ちに正直に
ホリーの言う“善きこと”とは、善行をしようという意味ではなく、自分の本音に嘘をつかない、ということです。
「自分の本音を無視することは、病気よりも体に悪い」とホリーは断言します。
たしかに、自分の本音にいつも嘘をついて行動しているのに、心からの願いが叶えられるというのはなかなかありません。“善きこと”を起こせるのは、自分自身なのかもしれませんね。
どうやって「いいこと」に出会う?
運はつくれる。“いいこと”をたぐり寄せる7つの感情習慣
幸運は自分で作っていけるとしたら?ポイントはポジティブな感情をキープすること。7つの感情習慣をチェックして幸運体質へ近づきましょう。 https://www.mylohas.net/2018/07/171640emotional_habits.html?test201808一番魅力的な自分になる。ポジティブな影響力の育て方
どんな立場の人でも、ポジティブな影響を与えるよう努めればまわりが好意的になるのだそう。ポジティブの循環を作り出すには? https://www.mylohas.net/2018/08/173057positive.html?test201808文/吉野潤子、Photo by Getty Images