ダイエットや健康維持に欠かせない運動。じつは、体内時計を動かす力もあるんです。運動に最適な時間や、反対に避けるべき時間はいつなのでしょうか?
運動するなら夕方に。朝はストレッチやヨガを
image via shutterstock健康志向が高い人のなかには、朝にランニングを行う人も多いかもしれません。でも、意外なことに、エネルギーをたくさん使ったり、負荷が大きかったりする運動は、朝には向かないのだそう。朝はエネルギー代謝が始まる前で体温が低く、筋肉がうまく動かないため、ケガの原因になるおそれも。
「太陽笑顔fufufu」に載っていた、朝時間生理学が専門の早稲田大学教授・柴田重信先生によると、朝に向いているのは、ヨガやストレッチ、階段の上り下りなど、筋肉に適度な負荷をかけ、筋肉を作る運動だと言います。
image via shutterstock反対に夕方は、体温が上がって、筋肉をスムーズに動かせる時間帯。強度の高い運動や、エネルギー源のひとつである脂肪を燃焼させる有酸素運動が最適だそう。
「スポーツ選手ではない人にとっても、夕方の運動には嬉しい効果があります。肥満予防とダイエットに効果的なのです。私たちの実験で、朝の運動よりも夕方の運動のほうが、太りにくい上、肥満を改善できることがわかりました」
(「太陽笑顔fufufu」より引用)
ランニングは、夕方に行うのがよさそうですね。
運動前と運動後、食事はどっちに摂るといい?
image via shutterstockダイエットのために運動をしている人にとって、食事を摂るタイミングは気になるところ。もしかしたら、運動前には食べないほうが脂肪を燃やしやすい、と言う話を耳にした人もいるのでは。でも、柴田先生によるとそれは避けたほうがいいそうです。
「(前略)数日かけて、食べないで運動をしたときと、食べて運動をしたときを比べると、消費カロリーは同じ、かつ食べて運動をしたほうが脂質をより燃やすことがわかりました。朝食を食べる前に運動をするのがいいと思っている人もいますが、実はよくない。過食になりやすくもあります。朝食、昼食を摂って、夕方に運動をするほうが、エネルギーを効率よく使えるのです」
(「太陽笑顔fufufu」より引用)
朝は、筋肉に軽い負荷をかける運動が、夕方には有酸素運動がベスト。そして、食事は運動前に摂ること。運動と体内時計の関係を知ることで、太りにくく、痩せやすい体作りに役立ちそうです。