1. 日焼け止めは、プールに着く前から塗っておく
プールに到着してすぐに日焼け止めを塗っても、最適な予防としては遅すぎるかも。皮膚ガン財団は、水着を着るより前に、体全体にSPF30以上の日焼け止めを塗っておくべきだと言っています。それからは2時間ごと、あるいは水から出たらすぐに、肌の露出している部分に日焼け止めを塗るようにしましょう。
2. 腕用の浮き輪を過信しないで
腕に装着するタイプの浮き輪さえあれば、子どもを安全に遊ばせられると思いがちですが、小児科の看護師ダニ・ストリンガーさんによれば、水上安全用具として使うべきではないとのこと。それどころか、すぐに使用をやめるよう注意しています。「浮き輪が外れて子どもが水中に落ちるのに、わずか1分、ときにはほんの数秒です。何の音もしません」とストリンガーさんはブログにも記しています。
3. 濡れた耳を乾かすこと
泳ぐと耳が濡れますが、多くの親は水泳の合間に子どもの耳を乾かすことがどれほど重要かわかっていません。CDCによれば、外耳感染症(「水泳者の耳」と呼ばれる)は、子どもに非常によくみられ、年間250万人が病院を受診しています。予防するには、泳いだ後は子どもの耳をかたむけ、耳から水をできるだけ出してからタオルでよく乾かしましょう。
4. 管理されていないキッズエリアでは遊ばせない
子ども向けのコーナーは、水が出る遊具がたくさんあって楽しい場所ですが、適切に管理されていない施設だと、床がぬるぬるすべって転びがち。水が噴きだす設備も水を続けて再利用しているため、仮に寄生虫や細菌などで汚染されていた場合、うっかり少し飲んでしまうと下痢や嘔吐、肌の発赤などを起こす可能性があります。
5. ほかの子どもとゴーグルを共有しない
お互いにゴーグルを使っても問題ない? 必ずしもOKとはいえません。CDCによれば、ウイルス性皮膚感染症である伝染性軟属腫は、子どもの間で簡単に広がります。そのもっとも一般的な原因のひとつが、ゴーグルやプールの遊び道具といった、パーソナルアイテムの共有です。
6. ジャグジーには入れない
小さい子どもは、ジャグジーで簡単にのぼせたり、溺れたりしますし、さらにそれだけではありません。CDCによれば、湯気や蒸気はレジオネラ症のような呼吸器感染症の温床でもあります。幸いなことに、これらの病気が子どもに見られるのはまれで、仮に感染しても軽い症状ですむとのことですが、万が一のことを考えて。
7. 大人の目の届かない場所では泳がせない
プールではリラックスした気分になって、つい目を閉じたくなってしまうもの。ほとんどの親は、子どもに危険なことがあれば、水しぶきの音や叫び声が聞こえるはずと思っています。親はつねに子どもから目を離さないように! そう呼びかけているのは Safe Kids。なぜなら溺れるときは、通常は音もなく静かに溺れるからです。頻繁に子どもの様子をチェックし、念のため常に大人の手の届く範囲にいるようにさせましょう。
8. 水をたくさん吸い込まないよう注意
水を吸い込むと、危険な細菌を容易に体内に取り込んでしまうだけなく、気道の炎症や「乾性溺水」を引き起すことがある、とCBS This Morningでホリー・フィリップス医学博士が解説しています。「乾性溺水」とは、水のない場所で溺れて窒息する現象のこと。深刻度によりますが、いくつかのケースでは肺に水がたまり、「二次溺水」という呼吸の問題を起こしますが、24時間後に症状が現れることも。
9. 危険なおもちゃで遊ばせない
浮き輪や空気でふくらますおもちゃなど、水遊び用のおもちゃを買う人もいるでしょう。しかしなかには発がん性が疑われる、高濃度の有害化学物質で処理されたものがあるという研究報告も。子ども用遊具の安全性を確認するには、臭いをかいでみましょう。研究者いわく、最悪の物質はアーモンド、プラスチック、ゴム、接着剤、除光液のような臭いがするとのこと。
10. 塩素をたくさん取り込まない
注意を怠っている施設では、水に塩素をいれすぎることがあり、咳や呼吸困難、吐き気などの原因となるとCDCが指摘しています。他の研究では、アレルギーやぜんそくの子どもにとって問題となることも判明しています。子どもの安全を守るためにも、ソルトフィルター(塩素の量が少なくてすむ)やUVフィルターを代わりに使用しているプールを探して、塩素の危険な影響を避けるようにとWellness Mamaは推奨しています。
11. フィルターのそばで泳がせない
子どもをプールに連れて行くときに、プールの排水やフィルターがちゃんとしているかどうかということまで心配する必要はないのですが、それでも事故は起こります。少女の髪が吸い込み口にひっかかり、2分間以上水中から出ることができず、浮上したときには意識不明という事故もありました。排水やフィルターのそばには近づかないように、幼いうちから子どもに教えておきましょう。
12. 浅い場所で水をバシャバシャさせない
プールに行けば、水に関連した病気に感染する可能性はつきものですが、一番浅いエリアの水を飲み込んでしまうと、深刻な胃腸の病気になるリスクが高まります。『Canadian Family Physisian』誌に掲載された研究によれば、浅いエリアの水はより汚染されている傾向にあるとのことです。
Tehrene Firman/12 Things you should never let your kid do at the pool Just say no to hot tubs
訳/Maya A. Kishida
コメント
他の方がコメントされている通り、「もはや子どもを連れて行かない」が最適解じゃないですかね・・・。
そうでなくとも、連日の猛暑で外出自体が危険なくらいですし、わざわざ危険を冒さずとも、涼しい水族館などの屋内での娯楽を選択する等の行動をとっていいのでは・・・。
一応、おしっこ程度ならば消毒用の塩素でしっかり殺菌されます。尿素と反応してクロラミンが生成されるなどの話もありますが、汗などからも同じく生成されます。まぁだからといって、おしっこしていい理由にはもちろんなりません。
>腕の浮き輪
過信するなとは思うけど、付けてなくても1秒で沈むんだから外れない可能性を考えたらないよりマシじゃね?
そもそもダニ・ストリンガーって誰? 「(聞いたこともない)小児科の看護師が言ってた」って友達から聞いたレベルだろ・・・
(ID:6847371)
危険なものから守ることは必要だし重要だが、危険から遠ざけるだけでは意味がない。
危険であるということを理解させ、自分で身を守り、軟弱な体にならないようにある程度は危険なことに身を慣れさせることが、子どもにとっては後に一番有意義。
何事もほどほどが大事。