フランスでは、男女の性別の違いはストレスの表れ方にも影響すると言われています。女性であれば、不安や心配事からカラダのどこかしらに異常を感じ、医者へ行くというパターンに。一方、男性は怒りや攻撃的な態度として表れるというパターンが多いそうで、アルコールやタバコなどに依存する傾向が強いといいます。
ハグするだけで幸福脳に!
そこで、男女ともにアンチストレスとして最高に良いと言われているのが、「ハグ(抱擁)」。ハグをすると、「幸福ホルモン」と言われるエンドルフィンが脳内で分泌され、ストレス解消に効果があるのだそう!
フランスに限らず、欧米では、家族や恋人、友人とでも、出会い・別れ際にハグやキス(頬)をする習慣がありますが、これって実は、ストレス予防にもなっていたのです。日本でも、ハグの効果がストレス解消に期待できるということで、「ハグヒーリング」を扱うクリニックが意外と多くあるようです。
といっても、欧米の素直な愛情表現は、子どもならまだしも、日本の社会で常に実践するのはなかなか難しいですが、恥ずかしがらずにすむ状況であれば、意外と実践できるものです。
例えばうれしいことがあった時、「お互いに抱き合って喜ぶ」という言葉があるように、それが男女を意識したものでなくても、意外と抵抗がなくハグができそうです。また、自分の恋人や近しい人が悲しい時は、恥ずかしがらずに素直にハグをしてあげるのも、本来の優しさ表現のひとつ。相手によりそって喜びや悲しみを分ち合うハグは、忙しい社会で欠けてしまいがちな情操観念を豊かにしてもくれそうです。
参照:L'homme et la femme sont-ils égaux face au stress ?
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(下野真緒)