2年前の3月11日に発生した東日本大震災以来、東北地方は今もなお復興への道を辿っています。
このような中、地域の活性化のために様々な団体が一緒になり、東日本大震災復興支援プロジェクト推進団体が発足しました。
活動の基本は「観光振興」。震災後、がれきの中でも美しく咲いた桜は、東北の人の心を癒し、その存在に励まされた人も多かったそう。そこで、日本で最も愛されている花・桜に注目し「東北・夢の桜街道~桜札所八十八か所」を選定したのです。
「東北・夢の桜街道~桜札所八十八か所」運動とは
東北の桜シーズンに合わせて、航空、鉄道、バスなどの交通機関、ホテル、旅館、旅行会社などが連携し、多くの犠牲者の鎮魂と被災地の早期復興を目指して巡る「東北・夢の桜街道~桜札所八十八か所」運動として、10年間継続的に行うことになりました。目的は、福島、宮城、山形、岩手、秋田、青森の6県の桜の名所へ多くの人に足を運んでもらい、その美しい桜を眺めることで、東北の魅力に触れてもらうこと。
東北の桜はどこか力強い、と表現した人がいましたが、それは長い冬を越えて花開くせいかもしれません。宮城の樹齢300年の筆甫ウバヒガン桜、福島の樹齢100年の三春滝桜など、堂々たる1本桜は見る人を圧倒する美しさを秘めています。
その他、東北には日本人の心を揺さぶる桜が多数。東北の懐かしく、静かな風景の中で桜を見るということが、東北復興を支えることになります。「一人でも多くの観光客が来てくれることが、東北の支えになるので、ぜひお越しください」とは東北・夢の桜街道推進協議会の方からのメッセージ。
期間中は、2か所の桜の写真を応募すれば、上位10組20名様に東北のホテル・旅館の無料宿泊券が当たるフォトコンテストのほか、スタンプラリーなども開催されます。詳しくは、東北・夢の桜街道のホームページをチェック! 東北・夢の桜街道以外でも、弘前では4月23日~5月5日まで「弘前さくらまつり」が開催されるなど、東北各地で桜のイベントもいろいろ。
「さまざまのこと思ひ出す桜かな」と詠んだのは芭蕉ですが、この春は花ざかりの東北で未来に思いを馳せてみたいと思います。
お問合せ先
東北・夢の桜街道推進協議会(事務局:青梅信用金庫内)
電話 0428-24-5632
http://www.tohoku-sakurakaido.jp/
弘前さくらまつり 弘前市企画部広聴広報課 シティプロモーション
電話 0172-35-1194
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/city_promotion/
弘前さくらまつり
お問い合わせ先 弘前市企画部広聴広報課 シティプロモーション
電話 0172-35-1194
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/city_promotion/
[東北・夢の桜街道]
(高田薫)