240名もの来場者があり、会場はほぼ満席。ニューヨーカーの日本食文化や味噌に対する関心の高さが伺えました。
まずはローレンス・クシ博士による講義。博士はマクロビオティックの権威・久司道夫先生のご子息で、がん予防や栄養の専門家で、味噌をはじめとした発酵食品も推進されています。味噌や大豆の摂取量とがん発症率の関連性についてお話しになったときは、会場からどよめきが起きました。
次に行なわれたのが、旬で新鮮な食材をふんだんに使ったシンプルな料理で評判の「VITAE」のオーナーシェフ、エドウィン・ベランコ氏による料理のデモンストレーション。ニューヨークでおなじみの食材と日本の伝統調味料を組み合わせた料理を紹介し、試食会も行われました。
ここで、参加者が大絶賛した「ふだん日本食はレストランで食べたりスーパーで買ってきたりするだけ。でも、これはぜひ作ってみたい!」というレシピをご紹介します。
レッド・ミソ・グレイズ・サーモン(Red Miso Glaze Salmon)
<材料(4人分)>
赤味噌:1オンス(約29ml)
みりん:2オンス(約58ml)
ごま油:小さじ2
砂糖:1/4オンス(約7g)
サーモン:4切れ
<作り方>
(1)赤味噌、みりん、ごま油、砂糖をボウルに入れ混ぜ合わせます
(2)(1)にサーモンを漬け込み、最低2時間~24時間程度、冷蔵庫でマリネします(3)(2)をオーブンやグリルでこんがり焼いて出来上がり!
このイベントをスポンサーしたのは、日本でおなじみのマルコメみそ。アメリカでは、米国人にもっと味噌を気軽に楽しんでもらうために開発した「Miso & Easy」という商品が人気です。これを使えば、簡単に味噌スープやドレッシング、ソースなどを作ることができます。
日本で大ブームの塩糀や醤油糀も、アメリカでだんだん広まってきています。日本の食文化はアメリカでも受け入れられるほど素晴らしいものだ、と実感しました!
photo by Thinkstock/Getty Images
text by太田あや(Aya Ota)
BIO ARTS NYC, INC.代表 ニューヨーク在住。米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・コーチ。コロンビア大ティーチャーズ・カレッジで統合栄養学のサーティフィケートを取得。ニューヨーク大学大学院のメディア・コミュニケーション分野で修士課程修了。メディア・IT業界での豊富な経験と、食・健康に関する専門知識を組み合わせ、教育・情報発信事業やコンサルティング事業を展開。ライター&リサーチャーとして食・健康・環境などを専門に執筆実績も多数。 ホリスティック・ヘルス・コーチ資格取得講座>>