ここしばらく、朝ごはんはパンケーキが続いている。

昔から夫のパンケーキへの愛は尋常でなく、パンケーキの本場ハワイでも「どこどこのパンケーキがおいしい」と聞けばどんなに並んでも食べる、というほど。でも私たち日本人は、あのそびえ立つクリームを難なく消化できるほど強靭な胃袋は持ち合わせておらず、たいてい食後にどーんともたれるのが常......。

いろいろと食べ歩いた結果、たぶんパンケーキでいちばん大事なことは「味」ではないような気がしてきた。もちろん美味しいにこしたことはないけれど、それより「パンケーキがある朝の風景」、あの「空気感」こそが美味しさを決定づけるものなのだ、と思う。

それをじゅうぶんに踏まえた上で、ではほんとうに美味しいパンケーキとはなにか? を追う夫のひたむきさ(&しつこさ)。

いろいろな種類の粉を試し、玉子を引いたり加えたり、牛乳にしたり豆乳にしたりバターミルクにしたり水にしたり、毎朝パンケーキミックスの配合に余念がない。

最近は、パンケーキ専用のフライパンまで調達した。Tarkの16cmはサイズ感がちょうどいいらしい。ちなみに我が家はフライパンだったらがぜん鉄製を支持している。テフロンはくっつかなくてとても便利だけど、頻度が多いサイズのフライパンの場合、傷がついたらすぐにダメになり、ほとんど消耗品のようになってしまう。テフロンは「ここぞ」というときにその威力を発揮してもらって、普段は鉄。

そのTarkでパンケーキを焼くと、きめが細かくてふっくら。まるでぐりとぐらに出て来そうな絵本感あるパンケーキになる。わたしはふだん朝食は食べないけれど、試食もだいじな仕事なので、まずは素のまま一切れ、次にメイプルをかけて一切れ食べている。

珈琲のマグを片手にパンケーキモーニング。しあわせだなぁ、と毎朝感じてしまうのは、やはりパンケーキの魔法かもしれない

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