塩こんぶがランナーに大好評な理由
leungchopan / Shutterstock.com2018年2月25日には国内最大のマラソンレース、東京マラソンが開催されますが、それ以降もさまざまなマラソン大会が予定されています。気持ちよく完走したいけれど、栄養補給をおろそかにしていると、途中で足の痙攣や、重症化すると意識障害を起こすことも。そこまででなくても、足がつっただけでも、体力はあるのに途中棄権しなくてはいけません。マラソン中に足がつるのはよくあることですが、筋肉疲労はもちろん、ミネラル不足も大きな原因のひとつと言われています。だから水分補給はもちろんのこと、栄養補給もとても重要なのです。
そこで各ポイントに設置された「エイド ステーション」によくあるのが、糖質やミネラル補給になるバナナ。ほかにも、その地域や大会独自の食べものが用意されていることがありますが、2017年11月に開催された神戸マラソンではフジッコの「塩こんぶ」がランナーに配布され大好評でした。
塩こんぶで、手軽にミネラルと塩分を補給
好評の理由のひとつとして挙げられるのは、その美味しさ。旨味があるので無理なく美味しくいただけます。ただそれだけではありません。じつはミネラルと塩分補給素材として最適な食材だったのです。
自身もアスリートで、数々のランニング大会のサポートドクターも務めている栄養の専門医・佐藤務医師によると、昆布のミネラルはなんと牛乳の23倍(カルシウムは7倍)もあり、体内に吸収されやすく、吸収率は80%以上もあるとか。
またマラソンやランニングには汗がつきものですが、発汗が増すほど塩分の喪失も加速度的に増加します。そこで管理栄養士・医学博士の本多京子さんも手軽な塩以外の塩分補給として、塩こんぶをおすすめしています。取り入れ方としては、「運動前に多めに塩こんぶを入れたおにぎりと水分補給。休憩のときに塩こんぶをつまむ習慣もいいと思います。いざという時のために、スポーツをやる方はポーチに入れておくとよいでしょう」とお話されています。また硬くて大きなだし昆布とは違い、「塩こんぶ」は食べやすいのも魅力。ランナーのミネラル補給に最適な食材と言えますね。
長距離ランはもちろんのこと、5kmなどの短距離レースではエイドがないことも多いので、ぜひ小袋にいれて、水分と共に携帯したいものです。
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