暮らしに活かす二十四節気「雨水」の過ごし方
「雨水(うすい)」
毎年2月19日頃 太陽と地球の関係:330度今日(2018年2月19日)は、二十四節気の「雨水」です。雨水とは、今まで降っていた雪がいつしか雨に変わり、積もった雪はとけて水になる時季を意味します。寒気がゆるみ、少しずつ春を感じる頃です。
冬の間、家にこもりがちだった人は、そろそろ卒業するタイミング。ストレッチやウォーキングなど、軽めの運動を心がけてみましょう。そうすることで、春先に感じやすい体のだるさや、気分の落ち込みを防ぐことができます。ここで肝心なのは「軽めの運動」という点。季節のめぐりに合わせて考えると、厳冬期を経験した今の体は、目覚めたばかりの状態。体を激しく動かすスポーツやハードな山登りなどには向きません。雨水は、春本番にむけてウォーミングアップをする時期ととらえて、少しずつ体を動かしていきましょう。
体内のミネラルバランスを野菜や果物で整えて
ところが、いざ軽めの運動をはじめたら、筋肉がつっぱったり、足がつってしまった、なんてことも……その原因は冬の間のミネラル不足かもしれません。ミネラルとは、カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのこと。冬はミネラル成分を豊富に含む野菜や果物をとる機会が少なくなりがちで、体内のミネラルバランスが乱れやすくなっています。そのままの状態で運動をはじめると、筋肉のつっぱりを感じたり、足がつったりしやすいというわけです。心当たりがあるならば、積極的に野菜や果物をとりましょう。信頼できるサプリメントを活用するのも◎。
また、血行をよくすることも大切なので、体をあたためたり、マッサージをしたり、深呼吸をしたりすることも、あわせて行うといいでしょう。
雨水の時期は、大切な人と仲睦まじく過ごす
毎年雨水をむかえると、本格的に新しい年がはじまったなあと感じます。というのも、旧暦には、1月に必ず雨水を含むというルールがあるからです。ちなみに旧暦新年は、雨水直前の新月の日からスタートします(年によっては雨水当日の場合もあります)。今年の場合は、2月16日(金)が旧暦1月1日でした。新暦(西暦)のお正月も、立春も、大きな節目であるように、雨水もまた、新しい時間の流れを実感するのにふさわしいタイミングといえます。
ところで、旧暦1月の異称は「睦月(むつき)」です。文字通り、お正月に家族や親戚があつまり「仲睦まじく過ごす月」という意味。そこで、旧暦1月にあたる1ヵ月間(今年は、2月16日から3月16日まで)は、家族や親しい人を意識して過ごしてみてはどうでしょう。実家に電話をかけたり、友人や仲のいい仕事仲間を誘って食事をしたり、パートナーとデートをしたり。大切な人を思い、時間を共有することで、情愛・友愛・恋愛など、さまざまな愛のエネルギーが自分自身に刷り込まれるはず。始めよければすべてよし。新しい一年が愛情豊かな年になりそうな予感です。
次に巡ってくる二十四節気は、「啓蟄(2018年3月6日)」です。
イラスト・カイフチエリ