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プラダやマノロ・ブラニクも! 冬のボーナスで揃えたい、憧れのラグジュアリーエシカルブランド

2012/10/31 14:00 投稿

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エシカルな試みをするラグジュアリーブランドは、じつはけっこう前からあります。

90年代初頭、スーツのマエストロ、「ジョルジオ・アルマーニ」は、ヘンプを織り込んだ素材でスーツを仕立てる試みに挑戦していました。アフリカ等のフェアトレードを推進するアクセサリーコレクションを展開する「Vivienne Westwood」や、動物愛護で有名で、ファーやレザーを極力排したコレクションを展開する「Stella McCartney」はおなじみかもしれません。

昨年は「Manolo Blanik(マノロ・ブラニク)」のリユース素材を使用したシューズコレクションの発表もありましたが、ラグジュアリーブランドがそれぞれできることに挑戦しています。その中でも、30代女性がデイリーに楽しめる、憧れブランドやその取り組みをご紹介しますね。
1.PRADAのカプセルコレクション「PRADA MADE IN….」
世界からめずしい素材や質の高い皮を集めて製品を作る皮革製品店としてミラノに生まれた「PRADA」。その生みの親、マリオ・プラダ氏(現デザイナー、ミウッチャ・プラダの祖父)は、20世紀初頭に貴重でめずしいな生地・素材や、エキゾチックなレザーを求めて世界中を旅しました。

その旅の目的はただ物質素材を見つけることだけでなく、彼が描く理想的なデザインを形におこす職人を探す旅でもありました。そして生まれたPRADA最初のコレクションは、アルザス・オーストリアのレザー職人、ボヘミアの水晶メーカー、イギリスの銀細工職人、そしてイタリアの職人たちとともに、象牙や亀甲、黒檀など世界中の珍しい素材を用いて作られました。

この「審美眼」はPRADAの伝統であり真髄、ということで、世界中のさまざまな分野の熟練職人と、その土地に由来する技術を用いて、2011年より展開するラインが「Prada Made in…」です。例えば、”Prada Made in Scotland"。スコットランドといえば、タータンチェックのウールキルト。イギリスの熟練キルト職人たちが伝統的な織りで作ります。

"Prada Made in India"ならば、チカンというインド最古の刺繍技術の一つを用いて、インドの職人とともに作ります。美しい刺繍がほどこされたフラットシューズやバッグも展開されます。

Prada made in India

"Prada Made in Peru"ならば、長年続くペルーの工房で職人たちがアルパカウールを使用して生産。"Prada Made in Japan"もあり、世界最高級のデニムを生み出す日本のDOVA社で製造しています。染色や縫製も職人てずから手作業で行われているものです。ものに受け継がれるその土地・文化を尊重し、さらに未来に受け継がれる試みです。

2.Edun
「Edun」は、ニューヨークのファッションデザイナーRogan Gregoryの協力のもと、アイルランドの人気バンドU2のBonoとその妻であるAli Hewsonが2005年立ち上げたファッションブランド。「ハイファッション」と「新興国の安定雇用」を結びつけることを目的としています。
Photo by Edun shop

NYの都会的な雰囲気あふれるなアイテム展開となっているので、デイリーに着られることまちがいなし。日本でも展開しています。
商品は厳密な審査を経て認定されたアフリカ、南アメリカ、インドなどの現地工場を活用して作られているそうです。例えば、クロシェ編みはケニアで行い、それぞれの土地の得意なアイテムをその土地で作っているとAliさんは話します。

◆YOOX.com内 EDUNショップ>>

3.MAIYET
今年パリコレ発表を果たした「MAIYET」は、コロンビアやインドなど、経済的途上国の職人や企業とともにプレタ・ポルテ、ジュエリー、アクセサリーコレクションを作っていますが、現在世界で総勢250名もの職人を抱えているとも。

適正な取引を行い、さらに売上の一部は職人育成のために使用されています。労働環境の査定を行うNGO・NESTと提携し、工場が適切に運営されていることをチェックしています。
Photo by MAIYET RESORT 2013

「素晴らしい技術があるのだから、適切なデザイン・ディレクションをすれば最高級のものができると、彼らに自信を持つように伝えているわ。VOGUEに掲載されたとき、現地スタッフにも見せたわ。それがすごい自信になったみたい。VOGUEを定期購読するためにがんばる!と言ってくれたわ(笑)」と、デザイナーのVan Zylさんは話します。

◆BARNEYS NEWYORK オンラインショップ>>

いかがでしたか?
エコ・エシカルというと、ちょっとラグジュアリーなイメージはなかったかもしれませんが、いずれもとっても良いお値段でもあります。冬のボーナスの選択肢にぜひ入れてみてはいかがでしょう♪

text by Hitomi ITO
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1987年広島生まれ。在学中より国際協力関係のNGOやベンチャーでインターンなどを行う。卒業後は編集者として専門書を手がける。2010年からイギリスの媒体を中心に日本・海外のエシカルファッションについて寄稿を始め、2012年、「Ethical Fashion Japan」エディターに。

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