江戸時代後期を代表する浮世絵師の葛飾北斎は、富士山をさまざまな場所から描いた「冨嶽三十六景」などで広く知られ、その影響は世界に広がりました。19世紀後半には、西洋において遠く離れた日本の美術が人気を集め、「ジャポニスム」という現象を巻き起こすほどに。
西洋作品に垣間見られる北斎の影響東京・上野の国立西洋美術館で開催中の「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」展は、北斎の作品とその作品から影響を受けて制作された西洋の作品を対峙させて紹介するという、世界で初めての画期的な展示内容になっています。
(右)葛飾北斎《冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷》1830-33(天保元-4)年頃 横大判錦絵 ミネアポリス美術館 Minneapolis Institute of Art, Bequest of Richard P. Gale 74.1.237 Photo:Minneapolis Institute of Art 25.7×37.8cm(左)クロード・モネ《陽を浴びるポプラ並木》1891年 油彩、カンヴァス 93×73.5cm 国立西洋美術館(松方コレクション) エドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》1894年 パステル、紙(ボード裏打)66x47cm 吉野石膏株式会社(山形美術館寄託)
北斎の影響を受けた芸術家として作品が並ぶのは、モネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガン、ゴッホ......と、西洋美術の巨匠ばかり。こちらは木の描き方、こちらでは立ち姿など、北斎作品のどんな部分に影響を受けて構図に取り入れたのかを知ることができます。
展覧会をイメージした独創的なフレンチコース展覧会を堪能して感動をゆったりと語り合うなら、ちょっとリッチにホテルでのひとときを。東京・汐留にあるコンラッド東京のモダンフレンチ「コラージュ」では、会期と同じ2018年1月28日まで、この展覧会をイメージしたコースメニューを提供中です。
<ドガが刺激を受けた"ポーズ"> 蛤のポッシェ カブとトリュフ「コラージュ」のシェフ ド キュイジーヌ・松永晋太郎さんはフレンチのシェフですが、和素材が好きなこともあって今回のメニューへの注力はひとしお。こちらのメニューでは、冬野菜の代表格であるカブをブランマンジェとふくめ煮という和洋それぞれの調理法で1つのお皿に。
<ゴーガンが描いた"シンプル"> 金目鯛のポワレ キタアカリと白菜 <モネが学んだ"リズム"> 金華豚のローストとブレゼ 安納芋と落花生また、コースにはそれぞれのメニューに合わせた日本酒とワインのペアリングも提案。
カブの料理には、仙台産のひとめぼれから作った「勝山 純米吟醸 LEI SAPPHIRE LABEL」をマリアージュ。この週末、五感をフル活用して楽しむお出かけプランはいかがですか?
[「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」]
開催期間:2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
開催場所:国立西洋美術館
住所:〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30~17:30(金、土曜日は20:00まで。ただし11月18日は17:30まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(2018年1月8日は開館)、2017年12月28日~2018年1月1日、1月9日
[モダンフレンチ「コラージュ」×「北斎とジャポニスム」展 コラボレーションメニュー]
提供期間:2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
場所:コンラッド東京 28階 モダンフレンチ「コラージュ」
住所:〒105-7337 東京都港区東新橋1-9-1
電話:03-6388-8745
営業時間:ランチ12:00~14:00、ディナー17:30~21:00 ※月曜定休(祝月曜ランチは営業)
料金:「北斎とジャポニスム」特別コース 1名様 ランチ9,500円(税、サ別)、ディナー11,000円(税、サ別)※日本酒&ワインのペアリング付 1名様 ランチ15,500円(税、サ別)、ディナー17,000円(税、サ別)