柿の正式学名は「ディオスピロス・カキ」。これはギリシャ語で『神の食べもの』という意味があるのだそう。そう呼ばれるほど美味しいだけではなく栄養も豊富。鮮やかな色からもわかる通りビタミンA(カロテン)やビタミンC、そのほかミネラル、食物繊維なども含まれ、抗酸化作用が高いフルーツです。(出典:FoodFacts)
近年は、これまで一般的でなかったアメリカでも富有柿など日本の品種が食べられるようになっているそうで、学名にも入っているカキという呼び名は世界で通用するんだとか。日本では、9月~11月が美味しく食べられる旬の時期。免疫力アップや抗酸化作用でアンチエイジング効果も期待できるので、風邪や肌の乾燥が気になるこの季節にぜひ食べておきたいフルーツです。
柿とバナナのホットスムージー<材料>
柿(よく熟したもの) 1個
バナナ 中1本
豆乳(軽く温める) 1カップ
シナモン、カルダモン、クローブなどのスパイス 少々
<作り方>
柿、バナナ、軽く温めた豆乳をミキサーで攪拌し、お好みのスパイスを振る。
柿とバナナはどちらも甘みが強いので、スパイスを効かせきりっとさせて。血行を良くしたり、体を温める作用のあるスパイスを使ったホットスムージーは、寒くなるこれからの季節におすすめです。
柿と春菊の彩りサラダ<材料>
柿(よく熟したもの) 1個
春菊(太い茎を取り除き、食べやすい大きさにちぎる) 2つかみ
紫キャベツ(千切り) 1/2枚分
・ごま風味ドレッシング
ごま油(コールドプレス) 小さじ1
溜まり醤油 小さじ1
黒酢 小さじ1
<作り方>
(1)ドレッシングの材料を混ぜ合わせる。
(2)柿を8等分にカットし、お皿に並べる。
(3)春菊と紫キャベツをドレッシングであえ、高さが出るように盛り付ける。
濃い緑色をした春菊にはビタミンAの元になるベータカロテンが非常に多く含まれています。そのほかビタミンB2、C、E、カルシウム、鉄などのミネラルも豊富です。ほろ苦く独特の香味のある春菊。お鍋の具やおひたし、胡麻和えにすることが多いかもしれませんが、柿の甘みやごま油の風味と組み合わせることで、生でもおいしくいただけます。
参考文献:からだにおいしい野菜の便利帳(高橋書店)
(写真・文・レシピ:福田カレン)