蝉しぐれ、きょうも朝から響き渡っております。いったいいつになったら「秋」がやってくるのでしょうか、といいつつ、10月も後半に差し掛かってまいりました。せめて食べ物だけでも......と、お弁当に蓮根やごぼう天、柿などを入れてみたところ、「あらまぁ!」というくらい、「秋」っぽいではありませんか。

もちろん、蓮根も柿もこの島にはありません。いや、ないことはないのですが、土の違いでしょうか、馴染みある「あの味」とは、若干違うような。

とはいえ、日本広し、その土地土地の味があるのは本当にいいものです。野菜の在来種、たとえば加賀野菜や京野菜などは有名ですが、昔から日本にはたくさんの土地ならではの野菜があります。そんな野菜をいただくのも暮らしのたのしみですね。

個性的な八百屋さんでいえば「warmer warmer」が扱ういろいろな在来野菜、古来種野菜が面白いです。「野菜」ひとつとっても、種をめぐる物語があるのだなぁ、と。そんな沖縄以外の食材に合わせて、(もちろん?)島かぼちゃも加えて。かぼちゃはスライスしてオリーブオイルでソテー。シナモンと塩で味付け。茄子と蓮根もこんがり焼いて、おろし玉ねぎのソースで絡めました。ごぼう天は醤油とみりんでさっと煮ただけ。卵焼きにはロースハムと細ねぎが入っています。
ある日は、ハンバーグ弁当。粗塩に漬けておきた豚肉をひき肉にして、炒めた玉ねぎ、卵、パン粉といっしょによくこねます。丸く成形して両面焼き、トマトピューレと醤油、メイプル少しのソースで絡めました。人参はピーラーで薄くスライスして、塩でもんで水気をしぼり、レーズンで和えたもの。じゃがいもは、作り置きしていたジェノバソースで味付け、卵焼き、ゴーヤーの醤油漬け、梅干し。
最近は、週一で牧場のオーナー家族の分もお弁当を作っています。なので、そのときは9人分のお弁当。

お弁当を作ることと交換で、わたしも子どもたちに混じって乗馬を習い始めました。「習う」といっても、まずは「行きたいところに行けるようになるまでひたすら馬の背に揺られてる」という感じです。右、そして左。止まる、歩く。ただそれだけの時間ですが、乗っている方は真剣です。いつか、パカラパカラと走る日を夢見て。

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