桜は日本人の心。遠く離れた故郷を思う時、美しく咲き誇る桜を思い出す人は多いと思います。3月で、東日本大震災から2年が経とうとしている、いま、イギリス在住の葉加瀬太郎さんのチャリティーコンサートをはじめ、様々なチャリティー活動が行われています。
今回ご紹介するのは「サクラフロントプロジェクト」です。こちらは、遠く離れたイギリスで日本への意識を忘れないようにと震災直後にロンドンのアート学校に通う学生らが始めた日本支援活動です。
桜のブローチを作成、販売、身につけることで日本への思いを示す証となり、思いを共有することで「忘れない」というメッセージを発信しています。
収益金は東北地方で活動している「桜並木ネットワーク」と協力し、津波の最終到達地点に桜を植樹する活動に使われています。100年に一度東日本で起きるといわれる大震災と大津波の教訓を、桜の木と花の力を通して代々語り継ぎ、世代を超えて伝えていきたいという思いからスタートしたプロジェクトです。
手作りの桜のブローチが遠く離れた東北の桜並木の植樹に繋がるなんてステキ! イギリスにいるひとりでも多くの人の胸元に桜ブローチが届くことを願っています。
(取材・翻訳・文:石井真代)