私たちには、物事を解釈する「視点」というものがあります。たとえば雨が降ったときに「ああ、うっとうしいなあ」と思う視点と、「あ、今日は素敵なレインシューズがおろせる!嬉しい」と思う視点......のように、物事の見方のことです。
人から見て美しく見える人は、この「視点」が、すべて肯定的なんですね。いやなことがあったとき、いつまでもうじうじと悩んだり自分を卑下したりすることなく、「ここで失敗はしたけれど、でも学べたから次から修正しよう」と思えれば、その肯定的な姿が、前向きで凜としていると他人から思われます。いやなニュースや愚痴ばかり言うのではなく、「今日はこんな素敵なニュースを見て」「昨日はこんな素敵なことがあって嬉しかった」など......いつも世界を肯定的に捉えていれば、それだけで、明るい雰囲気をまとうことができます。このように、同じ出来事・同じ世界に住んでいても、「肯定的に見るか、そうではないか」で、人の印象は変わってしまうのです。
次に大切なポイントが、すべての主語がきちんと「私」になっているということ。これは、自己主張が強いという意味ではなく、「私はこう思います」「私はあなたのことが好き」というように、主体性を持って生きているということなんです。
たとえば、他人に何か言われたときに・・・「あの人が、こう言ったから」と批判的につい誰かのせいにしてしまう。でもこれは、主語が「あの人」になっていますよね。すると、それを聞いた他人も、「この人はなんだか、相手のせいにしながら生きているんだな」と無意識に思い、重く感じるようになります。
けれど大切なのは、「あの人が」というより、「私がどう思うか」「私が何を選択するか」を選ぶこと。こうして主語を自分で考え、話す人は、「いつも私は私の考えを、自分で選択してします」と、他人に依存しない・他人の責任にしていない生き方をしているということになります。すると、そのしっかりとした自己責任を持つ姿が、「凜として、自分の人生を受け止めている、責任感の強い女性だ」と美しく見えるのです。
生きていれば、辛いこともありますし、いやだなと感じる人との出会いがあることも事実です。しかし、そういった人に巻き込まれてしまうのではなく、美しく愛される人は、「それでも、そういう経験を超えて、この世界を信じているし、愛している」と、根本的にすべてを愛しています。
もちろん、いやだなと思う瞬間はありますし、あっていいんですね。けれど、だからといって、「そこに留まらない」。それがすべてではないと、きちんと分かっているのです。自分から奪おうとする人もいれば、でも、与えてくれる人もいる。失敗することもあるけれど、でも、助けてくれる人も、見守ってくれている人もいる。今できなかったとしても、また明日、もっとできる私になればいい。こんなふうに、世界を信頼し、愛している人ほど、いつも明るく輝きながら生きている姿に映るのです。
愛される美人は、マインド次第。「印象」は、メイクやファッションよりも、その人の毎日の姿で決まる。あなたもちょっとしたマインドレッスンで、より美しいあなたとして、毎日をさらに愛されていってくださいね。