今の日本で芽吹いている新しいアートやファッションのように、伝統を大切にする国・オーストリアの新しい風を感じられる展示が3月22日より3日間、神宮前にて開催されます。
オーストリア発、最新ファッション&アート「Amazon Fashion Week TOKYO」の期間中、神宮前のA-GALLERYにて開催される「PREFACE: Image Politics in Fashion and Arts」は、オーストリア発の6つのファッションブランドの最新コレクションと現代アート作品をご紹介する展示会です。
第3回目となる今シーズンは、「イメージは現実の観念にどのような影響があるか、現実はイメージとなってしまうか」をテーマに、ファッションやアートにおけるイメージ戦略を現す芸術作品を紹介。
今回の展示会のキュレーションも担当する、ヴィヴィアン・さくら・ブランドルさんはウィーンのセレクトショップ「SIGHT STORE」のオーナー。彼女が展開しているブランド「SIGHTLINE」は、可能な限りオーガニックのコットンを使うなど、サステナブルであることを意識してデザインされています。それは、現代のファッションが生産における雇用問題や、環境への配慮などへの対応策として選択していることの1つが、生産過剰になった布を使うこと。
「新しく注文した生地ではなく、行き場を失ってしまっている製品を使うことを選択しています。そこにシルクスクリーンプリントを施したり、手仕事で細工を加えることでオリジナリティを出しています。」(ヴィヴィアンさん)
会期中にはヴィヴィアンさんも来場しているので、クリエイティブについてのお話も伺えますよ。
熟練した職人が生み出す注目のバッグもphotos:(C)Monika Holzner
こちらは、日本でも伊勢丹新宿店などでの取り扱いがあるバッグブランド「SAGAN VIENNA」。タニア・ブラダリックさんと大前太郎さんがウィーン応用美術大学卒業後、パリのクロエとバレンシアガのメゾンで勤務したのち、2012年に設立されました。
2人の異なる文化的な背景と、ヨーロッパの熟練した職人の手によって生み出された繊細なレザーバッグは、ワールドワイドなファッションメディアからも注目されています。
いずれのブランドも、今回の会場内では一足早い2017年の秋冬シーズンのアイテムに触れられます。トレンドを先取りするファッションウィークの気分を楽しめそうですね。
「PREFACE: Image Politics in Fashion and Arts」
会期:2017年3月22日(水)~24日(金)
開場時間:10:00 〜18:00
場所:A-GALLERY 東京都渋谷区神宮前5-18-8