昼間はポカポカとあたたかいながらも、夜にはまだまだ真冬のような寒さが続きます。あまりの寒暖差にからだはぐったり。こんなときは深い眠りでじっくり疲れをほぐしたいものです。
そこで私が注目しているのが寝る前の食事です。というのも、パンやごはんなど糖質の多いものをチョイスすると、浅い眠りにつながることがあるからです。
からだは、つねに血糖値を一定にするはたらきがあります。糖質の多く含むものを多く食べると、その分血糖値も急上昇。再び一定にするためにホルモンが分泌されます。下げるためにインスリンが、効き過ぎて血糖値が大幅に下がったときは再度上げるためにアドレナリンなどが、といった具合。アドレナリンといえば、興奮に関係するホルモン。体内の交感神経が優位になり、寝汗、悪夢、歯ぎしりなどが起き、眠りが浅くなってしまうというわけです。
しっかり寝たつもりでもなぜか疲れがとれない、という人はもしかしたら、寝る前に食べたものが影響しているかもしれません。お風呂に入ったあとにアイスを食べる、ビールを飲む、といった行動も要チェックです。
牛乳やチーズなら熟睡でき、睡眠時のからだの修復にもしっかり深く眠りたいなら、夕食は糖質控えめがベター。ベッドに入る前におなかがすいたら、チーズや牛乳などをチョイスすると血糖値が安定し熟睡しやすくなります。タンパク質は睡眠時のからだの修復にも使われるため一石二鳥。私も夜の糖質は気をつけるようにしていますが、朝起きたときの、あのぐったりする感じがなくなったのは大きな発見でした。とくに疲れがたまるときは体調を崩しやすいもの。からだを思いやった食べ物で、いつもごきげんでいたいものです。
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