個人的に、暖かいお部屋の中でいただく冷たい飲み物が大好きです。アルコールもしかり。この寒い季節には、冬の風物詩・アイスワインをいただきたいです。 うま味・甘味が粒の中に凝縮

アイスワイン(Eiswein)とは、デザートワインとも呼ばれます。格別に甘いことから「スイートワイン」という人もいます。冬の間そのままブドウの木についた実が凍り付いた「フローズン」の状態を絞ってできたワイン。寒さの中、マイナス7度を超えるとその粒の中の水分だけが凍り付くことで糖分が一層増すのが特徴です。

そのため世界中を見てもアイスワインの収穫量はあまり多くなく、お値段も決してお安くはありません。上手くいけば、およそ総収穫量の5〜10%がアイスワインとして出荷されるようです。ブドウの実がお約束通り凍ってくれるような寒さが毎年くるとは限らず、かつアイスワインを出荷し、元がとれるだけの量が毎年収穫できるかといえば決してそうとは言えないからです。アイスワインのほとんどがカナダのオンタリオ州産だそうで、それにドイツ産が続きます。(ちなみにオンタリオ州産のものは一本4,000ユーロする高級なものもあるそう。)

女性は大好き! アイスワイン

ワインの健康効果については良く知られていますが、アイスワインを飲むことで、心臓のリズムを一定にしたり、あるいは善玉コレステロールを増やすなど、一般的に知られている同じような効果が得られると考えられています。そんなアイスワインは、キンキンに冷やせば冷やすほどいいと思われているようですが、じつはきちんとした正しい飲み方があるようです。

ドイツワイン協会が雑誌「フォーカス」に寄せた記事では、あまり冷やし過ぎるとそのアイスワインのアロマを引き出すことができないため、10〜12度で楽しむのが最適なのだそう。シャンパングラスのように口の細い小さめのグラスに少量ずつを入れ、アペリティフ(食前酒)として楽しむのが一番おすすめだということです。

特別な日のために、特別な一本を探してみるのはいかがでしょうか。

Food Editorial,FOCUS

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