それは、表面がキラキラとしたコンソメスープのテイクアウトを意味。具も入っていない、ただのスープ。パセリがちょっと散らしてあるぐらいです。けれどだからこそ、モグモグしなくていいので便利。すするだけで体の芯から温まると評判です。
ドリンク代わりに栄養たっぷりスープをきっかけは、アメリカのある有名経済紙に取り上げられた記事。
Simple, Nourishing, Deliciousさん(@brodonyc)が投稿した写真 - 2016 12月 14 4:39午前 PST
「brodo(ブロードー)」という、イースト・ビレッジにあるお店です。短期間の間に4店舗まで急成長。お店で出されるスープは3種類のみ(チキン・ビーフ・ミックス)ながらも、原材料はすべてオーガニックであることから、健康志向のニューヨーカーたちに愛されるようになりました。
本来ならば、骨を丸ごと使ったスープストック作りは非常に多くの時間を要するもの。しかし、健康で安全なおいしいスープを「飲む」ことができる気軽さや(海外ではスープとはきちんと座って「食べるもの」なのです)、ファーストフードなどに頼らずに、カップ一杯でお腹が満たされることも人気の理由ではないでしょうか。
スープで身も心も癒される温かいスープを口にすると、人はなぜかホッと一息つきたくなるほど癒されるものです。この感じ、どこから来るのでしょうか。健康や食事に関する多くの記事を掲載するスポーツ雑誌『SHAPE』によると、スープを飲むことで気分が良くなるのは錯覚ではなく、実際スープストックから様々な健康効果が期待できるのだとか。
スープに含まれたゼラチン質が消化管・腸を覆ってくれるほか、開いてしまった穴をフタしてくれる役目をするのだそう。さらにスープストックにも、サプリでおなじみの「グルコサミン」が配合されているのだそうで、関節をいたわってくれます。コラーゲンがお肌をプリプリにしてくれるだけでなく、髪の毛や爪のアンチ・エイジング対策にも良いのはよく知られたところ。リン・マグネシウム・カルシウムが骨を強化してくれるのはもちろん、ミネラルの宝庫でもあることから、免疫力をもあげてくれることがわかっています。
ドイツでは、風邪をひいたら骨を丸ごと使ったスープを飲むと元気が出るといわれるほど。深めのシチュー鍋に丸ごとチキンと水、ハーブなどを入れて蒸したスープストックを頻繁に作ります。自宅で多めに作り、サーモスに詰めたら、ちょっとしたお出かけや会社に持っていってもよさそうですね。
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