人が人を愛するとき、あるいは相手のことを意識して思わず好意を抱いてしまうとき......その原因のひとつに、「自分が思った以上のことをしてくれた」というサプライズ的な要素があげられます。
それは、言葉を変えれば「配慮上手」ということでもあるんですね。ここでの配慮とは、相手が男性に限ったことではありません。配慮とは、老若男女関係なく、人が「大切にされている」と感じられるポイントを優しくケアしてあげられるということ。
今回は具体的に「相手を配慮する3つのポイント」について見ていきたいと思います。
さりげなくフォローするだれもが自分のダメなところや至らないところを見せたいわけではありません。が、つい失敗してしまったり、至らなかったり......。
こうしたとき、「大丈夫?」とフォローすることも素晴らしいことですが、あまりにもフォローされている感が強いと、相手が「やっぱり自分はダメなんだ」と萎縮してしまうことがあります。こうした気持ちを抱かせないために、最初は心配しても、後はサッとさりげなくフォローするようにしてみてください。
やりすぎず、相手ができるところまで、少しだけ手伝いをする。こんなふうに助け合う関係性ができると、相手も萎縮せず、自分を成長させることができるようになります。
気持ちをいったん受け止める人が人を求めるとき、必ずそこにはニーズがあります。ちょっと話を聞いてほしい、共感してほしい、肯定してほしい、少し意見を聞きたい、気分を変えたい、迷ったので相談したい......あなたに話しかけるとき、相手はあなたを無意識に求めていることがあるかもしれません。
そんなときは、まず今やっていることの手を止めて、相手の用件や希望していることに落ち着いて耳を傾けてみてください。たとえすぐに相手の要求に応えられないとしても、いったん聞くこと。
人は「自分の気持ちや欲求を受け止めてくれた」と感じられるだけで、受けいれてもらえたという安心感を持つことができます。「忙しいから」とか「今はちょっと無理」と頭ごなしに断られると、それ自体が拒絶となり、関係性を冷やしてしまいます。
どんなシチュエーションであっても、ちょっとした配慮で信頼関係をつなげていくことはできるのです。
絶対的な信頼をおいてみる人にはどうしても「良いとき」と「悪いとき」があります。頑張ってもなかなかうまく物事がまわらないときには、つい弱気になって「どうせ自分は......」と思ってしまうこともありますよね。そういったときには、ただ相手を慰めるのではなく、さらに相手を信頼してみてください。
今は辛いかもしれないけれど、あなただったらきっと成功できる。今は誤解されているかもしれないけれど、あなたの優しさにたくさんの人が救われているし、これからもたくさんの人があなたを求めるはず......。こんなふうに「相手に力がある」ことを言語化して伝えてあげましょう。
人は、どんなに強くても、自分のことを信じ切れなくなることがあります。そんなとき、自分が信じられない自分のことも、相手がしっかりと信じてくれたならば、言葉にならないくらいの感動と勇気をもらえるでしょう。
こうしたことを意識して、なぐさめで終わらない、もう一段階上の愛情を与えてみてください。
人は、決して一人で生きているのではありません。必ずだれかに支えてもらうときがある、そして自分もだれかを支えることができる。恋愛テクニックや一時的な愛情ではない、本質的な愛を与えて素敵な関係を築いていってくださいね。
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