そもそもイエス・キリストの生誕を祝う主旨のため、マリア様が受胎告知を受けたとされる12月8日がナターレシーズンの幕開け。ツリーなどのクリスマス飾りもこの日に行います。これを境に一気に街中がキラキラのクリスマスムードに。生誕祭である12月25日前日の夕食~日付が変わる瞬間に最高潮となり、東方の三博士が祝福に訪れたとされる1月6日のエピファニア(公現祭)で幕を閉じます。
ルックスも味もゴージャスな一皿普段から自宅に友人や親戚を招待し、食事を振る舞うことが多いイタリアですが、年明けまで続くこの約1か月のナターレ期間はなおさら。互いにごちそうを用意して、クリスマス菓子でもてなし、親密であたたかい時間を過ごすのが習慣です。
これからの時期は、日本でもホームパーティを開いたり、帰省して家族が顔をそろえたりとにぎやかな食事が増えますよね。今回は豚のフィレ肉をローストしザクロソースをかけた、ゴージャス料理をご紹介します。ザクロの粒がまるでルビーのように鮮やかで、クリスマスらしい一皿です。
豚フィレ肉のオーブン焼き、ザクロソース(4人分)【材料】
豚フィレ肉 500~600g
ニンニク 4~5片
ローズマリー 2~3枝
塩 適宜
黒コショウ 適宜
<ソース>
ザクロジュース 500mlくらい
ザクロの実(大きくて甘いもの) 1~2カップ
バター 30gくらい
コーンスターチ(または片栗粉) 適量
【作り方】
1. 豚フィレ肉は常温に戻しておく。円筒状になるようにまとめ、凧ヒモでしばるのですが、このとき肉とヒモのあいだにローズマリーの枝とニンニクをはさみます。ちょっとゆるめにしばって、後から差し込むと簡単です。両手にオリーブオイルをつけ、まな板の上で豚肉をころころと転がしながら塩・黒コショウをまぶす。
2. これを油をひいた高温のフライパンで表面が黄金色になるまで焼く。耐熱皿に移し、ザクロジュースを少量かけて200℃のオーブンで30~40分焼きます。その間、こまめに様子を見て肉の表面が乾いてきたらザクロジュースをかけます。表面が焦げないよう、中に火が通るまで適宜温度など調整してください。
3. 肉が焼きあがったら皿に移して少し休ませてから食べやすい薄さに切る。
4. 肉を取り出したあと耐熱皿に残ったジュースでソースを作る。片手鍋に移し、ほぐしたザクロの実1/2カップほどとバターを入れて加熱。味見して足りなければジュースや塩・コショウを補う。水で溶いたコーンスターチを加えてとろみをつけたらソースの完成。
5. 切った豚肉を大皿に盛り、ザクロの実をまぶす。ソースはあらかじめ肉にかけておいてもいいですし、別の器に用意しておいて各自自分の皿で好きな量をかけるスタイルでもいいと思います。