冷静に考えれば当たり前のことなのですが、だれも、なにも、その人に生まれる感情の原因になることはできません。価値観はそれぞれなのです。どんな感情であれ、その感情の原因はその持ち主自身の中にあります。
そのことを頭では理解していたとしても、贈りものをしたときに相手が思うような反応をしなかったら「せっかくあげたのに喜んでくれない!」という怒りや悲しみが出てくるかもしれません。そうしたら、そのことに気づいていましょう。相手に自分の思い通りになってほしかったのだ、という自分の奥にある思いにきづいていましょう。そしてそういう思いを持つ自分を自分で責めていることにも気づいていましょう。
それがどんなものであっても、「思い」はただあるだけです。「思い通りになってほしかった、でもならなかった、そして怒りや悲しみがある」。ただそれだけのことです。その感情や思いを否定して、なくそうとか、解放しようとかする必要もありません。ただ、その嘆きのためのスペースを自分の中に用意してあげましょう。
今日の1枚:日が昇ればまた沈みます。ずっと日が照っていてほしいとか、ずっと夜でいてほしいとかそれは無理な願いです。そしてそのどうにもできないものを、どうにかしてやろうとおもうほどに苦しくなります。感情ってそういうものなのです。