なぜ、贈りものをするのでしょうか。そういうイベントだから? 義務感? 社会人として「あたりまえ」だから? そういう場合もあるかもしれませんね。では、「贈りものをしたい」とおもうときはどうでしょうか。
贈りものをするときには、相手のことを思い浮かべますよね。好みや趣味、ライフスタイルなどを思い浮かべ、どんなものが喜ばれるだろうかと思案します。その過程は、なんだかワクワクするものではないでしょうか。と同時に、喜んでもらえるかなと不安にもなるかもしれません。
そんな場合に自分の中にあるものは、感謝や愛情など、自分の気持ちを表現したい、そしてそれを受け取ってほしいという思いではないでしょうか。贈りたいのは、物ではなく気持ち。ギフトを選ぶということは、日頃の感謝や愛情を伝えるための、もっとも適切な手段を選ぶということなのだとおもうのです。
また、「相手の喜ぶ顔を見たい」というのもあるかもしれませんね。ただし、相手次第ですので、相手が喜ぶかどうかはこちらがコントロールできることではありません。物の価値を決めるのは、当然ながらそれぞれです。自分にとって価値のあるものが、他者にとっても価値があるとは限りません。反対に、誰かにとって価値がないものに、自分は価値を感じる、ということもあります。
贈りものをするとき、自分がそのことによって何を得たいのかに気づいていましょう。そして、相手のことはコントロールできないということにも気づいていましょう。
今日の1枚:「相手をコントロールできない」ことを日々教えてくれる猫。猫のためのあたたかいベッドを用意しても、そのベッドは使わずそれが入っていた段ボールを使う、なんてことは日常茶飯事です(笑)。
>>明日の後編に続く